ビットコイン(BTC)の価格を押し上げているともされるイーサリアム(ETH)ですが、200ドル(約21,500円)を突破すればさらなる上昇が期待されています。しかし、一部の海外著名トレーダーは、200ドル付近の価格でショートする可能性を予想しているようです。
イーサリアム、強気トレンドの継続なるか?
この1週間に及ぶ仮想通貨市場全体の上昇傾向では特に仮想通貨イーサリアムが市場をけん引する動きを見せており、週の最安値となる170ドル(約18,200円)から200ドル(約21,500円)まで上昇し、主要なブレイクラインにまで到達しています。
3月半ばの価格からの上昇率は110%以上となっていますが、執筆時点では195ドル(20,900円)前後を推移しています。これはいまだ上昇チャネル内で取引されていることを意味します。
そのため強気トレンド継続と見なすトレーダーも多く、上抜けできれば230~250ドル(約24,670円~26,800円)まで上昇することも期待されています。
イーサリアムの上昇した要因として、上値の重いビットコインの代わりに買い支えて市場を上昇トレンドに押し上げているとの声や「イーサリアム2.0」への期待が高まっているためと推測されています。
200ドルでショートが正解との指摘も
海外の著名トレーダーBagsy氏もツイッター上でイーサリアムの価格200ドルが、重要なブレイクラインだと分析しています。
Bagsy氏によれば、200ドルは2017年後半から続くBTC建てでの下降トレンドラインに到達するためだと述べており、これを抜けるか試みている段階だと説明しています。
なお200ドル前後は売りを誘発する可能性が高いため、すぐに上抜けしないとも付け加えました。
一方、同じくトレーダーのPentoshi氏によれば、ツイッターでイーサリアムの取引高の減少と過去の高値を超えることができなかったため、ショートのポジションを取っていることを明かしました。
「イーサリアムをショートしました。明らかに上昇傾向ではあるものの、ボリュームは少なく、直近の高値を上回るかは疑わしいでしょう」
イーサリアムは、このまま強気を維持し半減期直前を控えるビットコインの上昇をサポートできるのか、それともどちらかが先に折れる形で道連れとなってしまうのか、注目の展開を迎えています。
いずれも今後ビットコインの独壇場とならない限り、イーサリアムの資金の流れやチャートを監視した方が仮想通貨市場で生き残れる可能性が高くなることが予想されます。