仮想通貨イーサリアム(ETH)の共同設立者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏がポッドキャストの番組に出演しインタビューに答えました。その中で仮想通貨コミュニティ内にまつわる5つの誤解について改めて自身の見解を述べています。また現在、設立されているブロックチェーンプロジェクトのうち半分以上が愚かなもので淘汰されるべきとの持論を展開しました。
仮想通貨内の誤解に対し言及
ヴィタリック氏は、9月3日のポッドキャストの番組「The 80,000 Hours」に出演しインタビューに答えています。
その中で仮想通貨業界の中でもよく誤解されている5つの事柄についてヴィタリック氏自身の見解を述べました。
1.ビットコイン(BTC)について
ビットコインの一部のコミュニティでは2%のインフレが経済を破壊するとの指摘がされていると述べています。
また人類の進歩のための大きなステップとして惑星間を自由に行き来できる文明を築くことですが、その際に既存の法定通貨を取り除き上限2,100万枚のビットコインに置き換える必要があると考えるコミュニティが存在すると述べ、ヴィタリック氏はこれはおかしいと否定しています。
仮想通貨TRONやEOSのコミュニティでは、これらのブロックチェーンは分散化されておらず中央集権化であるため欠点が無く、より効率化されるとの意見があります。
しかしヴィタリック氏によれば非中央集権化がもたらす微妙な利点について彼らは気付いておらず、このような利点は政治が悪化した場合に現れると指摘しました。
3.一般的な仮想通貨の誤解
仮想通貨がモバイル決済を完全に上回るか、上回らないかの2点しか考えていないのは間違いであるとしています。
4.監視への反対について
「我々はこのようなプロジェクトを開発し、そうすれば政府を圧倒しアナーキーな世界が訪れる。これは素晴らしいことだ」と誤解しているコミュニティが多いとしています。
5.政府関連の誤解
コミュニティの多くが政府の力を過小評価しているため、様々な政府の試みを注視するよう指摘しています。
仮想通貨コミュニティは小さなグループが混在している状況
ヴィタリック氏は仮想通貨業界は統一されておらず明らかに異なるコミュニティがあり、それぞれが異なる考えを持っていると述べています。
また、どのブロックチェーンプロジェクトが愚かであるか尋ねられた際には「特にTで始まりCRONで韻を踏めるプロジェクト。実際には半分以上が無くなるべき」と答えました。その理由として、単純にお金を集めるためにプロジェクトを立ち上げているだけだと苦言を呈しています。
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