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マイクロソフトリサーチがイーサリアムブロックチェーンを使ったAIと機械学習プロジェクトを提案

マイクロソフトリサーチのエンジニアブログによれば、ブロックチェーンを使用すれば世界中の誰でも安価にAI(人工知能)と機械学習に取り組むことが可能になると提案しています。なかでも特にイーサリアム(ETH)のブロックチェーンが世界に数千ものノードを分散し常に利用可能なため、従来の中央集権化と高いコストを解消できるとして推進しています。

イーサリアムブロックチェーンでAIと機械学習を

来たるデジタル社会に向け活躍が期待されている技術にAI(人工知能)と機械学習があります。

 

通常これらの技術を開発するにあたり高いコストと膨大なデータが必要なため一部の大手企業が独占せざるを得ない状況となっていました。

しかしマイクロソフトリサーチのシニアウェアソフト開発エンジニアであるジャスティン・ハリス氏によれば、スマートコントラクトがデータ管理方法に大きな影響を与える可能性があると主張しており、特にイーサリアムブロックチェーンがAIと機械学習を本質的に変える可能性があると示唆しています。

ハリス氏は、従来の方法で機械学習アルゴリズムにトレーニングをさせる際には、高いデータ代を支払う必要があると指摘しています。

一方、イーサリアムのブロックチェーンの特徴として世界中にノードが分散化され常にコードが利用可能なため、使用すれば中央集権化と高いコストを解消でき、パフォーマンスが向上すると主張しました。

コードがGitHub上で公開

ハリス氏はこのようなモデルをすでにGitHub上で公開しており、スマートフォンやその他デバイスのアプリやブラウザを使って、誰でも簡単かつ低コストで機械学習モデルを実行できるようになっています。

テスト段階として映画レビューに対して肯定か否定かを選ぶモデルが搭載され、データを提供したユーザーはインセンティブとして報酬が与えられる設計になっています。これはイーサリアムのブロックチェーン上でデータを提供する場合、更新費用として0.25ドル(約27円)がかかるためです。

素晴らしいニュースですが、課題もあります。AIと機械学習は膨大な計算量が必要となりますが、ブロックチェーンにも限度があり、これらを処理するにあたりトランザクション速度が大きなボトルネックとなっているのが現状です。

オフチェーンでの実行やより効率的なモデルを開発するなどしてこの課題を回避できますが、ハリス氏はブロックチェーン技術が進歩するにつれ、さらに便利なユーザーと機械学習モデル間のアプリが開発されるだろうと予測しています。