人気ソーシャルトレーディングプラットフォームeToroのレポートによれば、2020年12月18日までは上位100位のアルトコインを保有することが、ビットコイン(BTC)よりも多大な利益を出せた相場だと振り返っています。
BTCよりアルト投資
eToroの最新の四半期レポートでは暗号資産(仮想通貨)投資における2020年の強気相場を振り返っており、ドル建てで2020年12月18日までの間、時価総額上位100のアルトコインを保有していれば、ビットコインより有利な投資だったと結論付けています。
そのため適切なタイミングでビットコインからアルトコイン(またはアルトコインからビットコインへ)に交換できた投資家は、2倍以上の利益を出せたとしており、2021年の来るアルトシーズン到来の分析にも役立つ可能性があります。
eToroのレポートでは次のように分析しています。
「ビットコインからスタートし、5月にアルトコイン、9月にはビットコインへ戻すと2回のスワップが行われただけで、どちらかの投資だけでも3倍または4倍の利益を得ることができ、トータルで7倍以上の利益を出せました」
アルトシーズン到来の指標とは?
一方eToroはアルトシーズンとビットコインシーズンを予測することは非常に困難だとも認めたうえで、当レポートでは投資家が市場サイクルを把握するのに役立つ可能性のある様々な指標を紹介しています。
その指標とは「相対的な取引量・ソーシャルメディアでの活動・新規コインの上場・プロジェクトから発表されたニュース記事数」で、これらが上昇するアルトコインを特定するのに有効的だと分析しています。
しかし取引量は有機的に増加しているのか、単に価格が上昇しているからなのかは必ずしも明確ではありません。
ソーシャルメディアの活動についてeToroは暗号資産分析会社The TIEのデータを用いて、アルトコインとビットコインのツイート数を比較しています。このデータでは「アルトシーズンは、アルトコインに関するツイートの相対的な数によって定義される可能性がある」と述べています。
「この指標は5月と10月のスワップだけでなく、潜在的に2月下旬の短いアルトシーズンも捉えています」
また取引所上場に関してもThe TIEのデータを引用し、2020年夏の終わりにアルトコインの上場数が明らかに増加していると述べています。ニュース記事の増加もプロジェクトのアップデートやその他の大きな発表に関連しており、アルトシーズンと相関性があると強調しました。