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オンラインイベント参加レポート!Facebook Developer Circles 主催 リブラミートアップ #1

9月5日、銀座キラリトギンザ11階、BINARYSTARにて「Facebook Developer Circles主催リブラミートアップ#1」が行われ、発表から多くの話題を集めている仮想通貨リブラに関し、各登壇者の見解が語られました。

今回は「Facebook Developer Circles主催リブラミートアップ#1」の会場の様子をお届けします。

メロスケ

6月に発表されてから、様々なところでFacebookの仮想通貨「Libra(リブラ)」が話題となっているね。でもこれ、正式には「Facebook社が発行する仮想通貨」ではないんだよなぁ。。。

 

高い注目度に比べて、詳しい情報があまり出ていないようにも感じられる大型プロジェクト。
今回は、そんなリブラをもっとよく知るために、大型のミートアップに参加してきたよ!
参加してみた結果、とっても勉強になる充実したミートアップでした!

 

これはきっと読者の皆さんも知りたいトピックだと思うから、その様子をお届けするね。

Facebook Developer Circles 主催 リブラミートアップ #1

Facebook Developer Circles 主催「リブラ ミートアップ」とは?

世界中で話題になっている、Facebook社が2020年リリース予定の仮想通貨”Libra(リブラ)”に関する、最新情報をお届けする国内最大のコミュニティです。

今回の第1回目のリブラミートアップでは、「リブラのビジネス、産業、国家への意味合い」に関してと題し、リブラの最新情報と合わせて、リブラが産業及び国家に対してどのような影響を与えていくのかを議論いたします。

また、リブラを例に挙げ、ビジネス・法律・技術の3つの視点から、企業がブロックチェーンを活用した新規事業創出、既存事業への導入時におけるポイントを解説いたします。

このイベントは、Facebook Developer Circles が主催している各月で開催されるミートアップとなっており、今回の会議が初めてのミートアップとなります。

今注目のフェイスブックのリブラとは?概要や特徴を分かりやすく解説!!

講演内容

本ミートアップでは、各登壇者によって様々な視点から「リブラ」への見解が語られました。

1. はじめに:リブラのビジネス、産業、国家への意味合い

登壇者:赤羽雄二 氏(BINARYSTAR株式会社 アドバイザー・インキュベーションマネージャー)

BINARYSTAR株式会社 アドバイザー・インキュベーションマネージャーである赤羽雄二氏は、現在リブラに関する様々な情報が混線しているため、最終的形態の「究極のリブラ」をイメージして話を進めると前置きした上で、各国のリブラに対する懸念や、リブラが持つビジネス・産業・国家への意味合いについて語った。

国をまたぐと資金のやり取りが途端に難しくなるのはおかしいわけです。
メッセージは世界中で20数億人がやり取りできるのに、お金だけはなぜか出来ない。
これは技術の問題なのかと言うと、そうではなく、利害関係者の問題でしょう。
(赤羽氏の実際のお言葉)

また、赤羽氏は「究極のリブラ」に駆逐されそうな金融ビジネスのリストとして、下記を挙げた。

「究極のリブラ」に駆逐されそうな金融ビジネスのリスト

1)銀行
→送金、外国為替、決済を失い、融資・投資でも「究極のリブラ」に劣る。店舗や人間は大きく減り、存在意義が低下する可能性がある。

2)証券会社
→「究極のリブラ」のプラットフォーム上で証券会社を仲介するビジネスは存在するだろうが、ゆくゆくは「究極のリブラ」に吸収される

3)証券取引所
→証券をリブラ建て、リブラのプラットフォーム上で取引できてしまう。上場審査のような情報欲を必要とする分野では、「究極のリブラ」が優位。また、株式・債券などが「究極のリブラ」のプラットフォーム上で、より便利なものに生まれ変わる。

4)保険会社
→「究極のリブラ」は、個人の情報を持つので、既存の保険会社より優位。プラットフォーム上の保険販売のコストも安いので、保険販売員が大量に不要になる。

5)運用会社
→「究極のリブラ」以前に、機械化・自動化により運用業務に必要な人間は減る。また、「究極のリブラ」に吸収される可能性もある。

6)中央銀行
→将来、リブラ建ての貸し出しによる信用創造がどう起こるか、誰がコントロールするかが問題。

 

2. ビジネス:Libra / Caribraのビジネスモデル

登壇者:大森貴之 氏(Facebook Developer Circles Lead)

Facebookが世界中で展開する開発者のサークル「Facebook Developer Circles」で日本代表を務める大森氏は、ホワイトペーパーでは理解しにくい箇所の解説と、世界規模でのFacebookの取り組みを背景に、リブラの今後の展望に関しての見解を語った。

リブラの基本情報

1)リブラは、リブラアソシエーションというものが主軸となって運営をする。
2)現時点で28団体が加盟して、ローンチまでに100団体を目指していることがオフィシャルで発表されている。
3)拠点はスイスのジュネーブに置かれている。

大森氏は、リブラがオフィシャルにローンチされるのは来年と言われているものの、ローンチへの伏線は既に目にする事ができるとし、そのいくつかを参加者へと紹介した。

1)Messengerには既に送金機能が実装されている!
→アメリカ・イギリス・フランスで利用されている。
Facebookのユーザー間のみで送金が可能・個人間での送金のみが可能という条件がある。

2)年内中に、インドでFacebook傘下のWhatAppで送金機能が利用できるようになる!
→インドは紙幣への信頼などが低く、既にモバイル決済の普及が進んでいる。
中国ではFacebookが利用できないため、実質インドが一番の大きなマスとなっており、そこにこういったサービスを落としていくのには理にかなっている。

送金機能に関して、カリブラからMessengerとWhatAppで利用できますとオフィシャルの発表がありました。
つまり、インド・アメリカ・ヨーロッパなどの多くの人に今から送金サービスを利用してもらうことで、リブラが実際にローンチした際の心理的参入のハードルを下げ、スムーズにサービスをスタートする狙いがあります。
(大森氏の実際のお言葉)

 

3. 法律:リブラで学ぶ、ブロックチェーン送金ビジネスの法規制

登壇者:井垣孝之 氏(BINARYSTAR株式会社 弁護士・インキュベーションマネージャー)

弁護士であり、BINARYSTAR株式会社にてインキュベーションマネジャーも務める井垣孝之氏は、一般の参加者にはあまり馴染みのない法規制に関して、分かり易い基礎知識を交えつつ解説し、さらにリブラを含んだブロックチェーン送金ビジネスの法規制について見解を語った。

リブラの問題を考えるにあたり大きなポイントとなる3点

1)為替取引に該当するか
2)仮想通貨に該当するか(ほぼほぼイコールとして、通貨建資産といったものに該当するか)
3)前払い式支払手段に該当するか

井垣氏からは、実際にリブラが日本で使われるようになっていく場合の未来についても語られた。

現在、日常的な送金や店頭での決済には、銀行法や資金決済法が適用される。しかし、これらの規制は、資金移動を仲介したり資金を預かる事業者に対してのものであるため、全ての資金移動がP2Pでできるようになると、少なくとも送金される部分には銀行法や資金決済法は適用されない。

つまり、リブラのような新しい資金が現れることで、これまでの法律やビジネスが前提にしていたものが崩れていく可能性がある。

Facebookに対する、僕の勝手なオススメでいうと、銀行を買収しちゃうってのはアリですね。
銀行だと「預かり金」ができますから。
買収すれば、「銀行で普通にお金を預かる、そしてその対価としてリブラを発行する」といった形を取る事ができます。
(井垣氏の実際のお言葉)

 

4.Libraを使用したオープンソースソフトウエア開発

登壇者:峯荒夢 氏(株式会社ガイアックス ブロックチェーン開発担当)

ガイアックスは事業の一つとしてシェアリングエコノミーを行なっている。その中で、シェアリングエコノミーの実現にはDAO(自立分散型組織)が大きな役割を果たすと考えており、ブロックチェーンはシェアリングエコノミーを支え、さらに進化させる技術とし、現在、リブラを使用したアプリケーションの開発を進めている。峯氏は同社にてブロックチェーン開発を担当。本ミートアップでは、開発者から見たリブラについて述べた。

DAOの実現には、ゲストとホストのコミュニケーションのみで信頼を担保できるような世界を作る必要がある。

シェアサービスの現状
1)ホスト・ゲスト共に、シェアサービス業者が必死で集めないとビジネスが成り立たない
2)サービスの品質も、サービス業者の努力によって担保されている
→つまり「真ん中(シェアサービス業者)」がいないと成り立たない。

さらに、DAOを実現する場合、ブロックチェーンや仮想通貨を使って実際に決済や取引が行われるが、ブロックチェーンや仮想通貨への信頼がまだまだ足りてないという現状もある。

峯氏は、リブラは安定したステーブルコインなので価格変動のリスクがないため、、ここが仮想通貨の「価格が不安定」といった問題の解になると考えており、さらに「仮想通貨の決済体験がない」といった問題も、リブラ(ステーブルコイン)と、「move」というスマートコントラクトで優良な決済体験が生まれていくことで解決されていくと見ている。

そういった背景から、リブラはブロックチェーンと仮想通貨への信頼を生み出す可能性があると述べた。

ステーブルコインとスマートコントラクトで優良な決済体験が生まれる。そして、決済が生まれるためには、優良なサービスが必要となる。ガイアックスとしてはそこを取っていこう、という事で、実際に開発に着手しました。
「move」について、開発に着手してみて、意外とできることは少ないかもしれないというのが印象です。
しかし、これも公開されたばかりという面があるので、時間と共に解決されていくことに期待しています。
(峯氏の実際のお言葉)

 

5. Developer Circlesについて

登壇者:佐々岡哲哉 氏(Facebook Developer Circles Lead)

大森氏同様「Facebook Developer Circles」に所属し大阪地区をまとめる佐々岡氏は、Facebook Developer Circlesの実際の活動について紹介した。

Facebook Developer Circlesは、「情報や知識のシェアを世界中でするコミュニティをつくる」ことがミッション。

新しいテクノロジーについて、開発の労務でついて、またスタートアップ関連のトピックについてシェアすることなどもそれに含まれており、コミュニティ内だけではなく、各地のデベロッパーサークル同士の繋がりも推進されている。

Facebookは、「Give people the power to build community and bring the world closer together」というミッションを掲げており、これは日本語に訳すと「人々にコミュニティの構築する力を提供し、世界の繋がりを密にする」という意味である。

Facebook Developer Circles Leadへの参加の仕方ですが、立候補制となっており、参加希望者は自身が行いたいことをFacebookに伝え、面接をクリアすると晴れてメンバーとなります。
プログラミングのエキスパートの方や、他のコミュニティの運営者の方が多く参加しています。
(佐々岡氏の実際のお言葉)

 

6. パネルディスカッション Q&A

モデレーター:赤羽雄二氏、パネリスト:各登壇者

全ての登壇者からお話が終わった後、質疑応答が行われました。やはり注目度の高いプロジェクトである「リブラ」の国内初のミートアップということで、参加者の方から多くの質問が寄せられました。

参加者Aさん

リブラがローンチしたとして、世界の変化の流れは緩やかですか、それとも急でしょうか。
世界的というより、発展途上国から急激に変わるでしょう。
例えば、インドネシアやインドなど、ブロックチェーンが規制のゆるい国でまず大量に利用され、結果的に日本も採用が進むことになるでしょう。

大森氏

参加者Bさん

ローンチ後、中央集権が抵抗するのでは?
戦うというよりは、便利なものは使われていく。
使っている側としては便利だから使っているだけで「戦う」といった意識すらないのが、今までの事例かなと。

大森氏

参加者Cさん

リブラの存在は、仮想通貨業界にとって、プラス?マイナス?
目的が違うのではと見ています。今の仮想通貨は投機、リブラは流通というように。
ただ、信用度などは上がるかもしれませんね。

大森氏

リブラがすごく叩かれている理由として、

1)個人情報漏洩への懸念

2)マネーロンダリングへの懸念

3)金融制約でのコントロールが効かないということ

が挙げられます。

ただ日本がどう出るかと思うと、まず1)2)に関しては、「ちゃんとやってね」ってところだと思いますし、3)もインフレとか今やっている政策ができなくならないかなどにどう対処していくか真面目に考える時期が来ていると感じます。

井垣弁護士

 

7. 懇親会

本イベントには250名を超える参加者が集まり、懇親会では多くの人がBINARYSTARによって準備された軽食を楽しみながらネットワーキングを行った。

まとめ

「Facebook Developer Circles主催リブラミートアップ#1」は、異なったジャンルのエキスパートが登壇することにより、様々な視点からリブラについて考えることのできるミートアップでした。
今回学んだ知識を生かしながら、注目のプロジェクト「リブラ」の動向について引き続き注目していきたいと思います。

メロスケ

リブラが市場に与える影響は大きいと理解する一方で、実際どうなっていくのかは、各国の規制もあるし読めずにいるね。

最大のマスと言われていたインドだけど、政府はかなり強く「NO」を突きつけているし、フランスも欧州での実証阻止を明言したばかり。。。

 

でも、今回のミートアップでは、既に「リブラ」に関してアプローチを始めている人が世界中に存在しているって事が感じられたよ。
つまり、リブラの普及が確定してから参入するんじゃもう遅いって事になるだろうね。

 

安全な道を選ぶのも、アーリーアダプターを目指すのも、すべては自己判断だね!

 

最後になったけれど、僕はリブラが目的としている「世界中の人が金融サービスを受けられる未来」は、遅かれ早かれ必ず来ると感じているよ。

誰がそれを実現するかはわからないけれど、新しいテクノロジーが僕たちのより良い暮らしを後押ししてくれることをとっても楽しみにしています!

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