今日の情報が、明日の君をつくる。

ビットコインの購入にFOMOは適用するのか?恐れより理解を。

暗号資産(仮想通貨)市場の急騰に個人投資家による「FOMO」効果が度々、取りざたされることがあります。しかしビットコイン(BTC)ブロックチェーンの将来性を長い目で見れば、今から参入しても遅くはないのかもしれません。

FOMOは何を意味する?

現代ならではのSNS病とも言われるFOMOとは「fear of missing out」の略で、取り残される不安・恐怖を意味します。友人や周りの人たちが流行のイベントに乗っかり、最新の情報に触れているのに対し「自分だけ乗り遅れたら、どうしよう?」と不安で居ても立っても居られなくなることを指します。

また最近では友人がSNSへの投稿をストップすると「なぜ?」とあらゆる妄想を広げてしまうMOMO、SNS疲れからあえて取り残され、喜びを感じるJOMOといった言葉も存在します。

FOMOは暗号資産市場の過熱感などの指標としてもよく用いられますが、批判的思考の停止も意味します。これは意図的に行動するのではなく、生の感情と非合理性以外の何物でもないことに消費されている状態に他なりません。

従来の法定通貨とは異なり、ビットコインやブロックチェーンも物理学とスマートな経済学が上手くミックスされた健全な科学に基づいています。そのため暗号資産に投資するのに基本的なレベルの欲望だけで消費されるのはいささか、ナンセンスなのかもしれません。

このような粗雑な一般論はビットコイン支持者から代理性を奪い、精通した高度な認識を持った投資家として見られるどころか、心ない野蛮人のように見られてしまいます。

BTCとFOMOを結びつける必要はない

1985年にはフランスを代表する心理学者ギュスターヴ・ル・ボン氏が「群衆心理(The Crowd)」を出版しました。

ル・ボン氏によれば群衆は3つの段階を経ると述べています。1つ目は個人が一度群衆の中に埋め込まれたところで、自己の感覚を失う水没。2つ目は群衆の中にいる個人が批判的に考える能力を失い、代わりに導いてくれる他人に依存します。

3つ目の最終段階となる暗示は大衆が共有する無意識のイデオロギーが、思想や感情に強力な影響を及ぼし、非常に野蛮な行動をもたらすと説明しています。

ル・ボン氏のこの理念には科学的な厳密さを欠いているため、対する批判も多く存在しますが、出版から1世紀以上たった現代でも最近起きたGameStop(ゲームストップ)事件は、あながち間違いではないことも示しています。

またル・ボン氏の理念は暗号資産、特にビットコインの価格推移にすでに浸透しています。アメリカの作家ジョン・タムニー氏は最近「バブル」という単語を歴史のごみ箱 に入れるよう提案していました。

ビットコインやブロックチェーンの理念を深く理解すれば、暗号資産の拡大とFOMOを結びつけることもなくなるのかもしれません。