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香港で仮想通貨を用いたロマンス詐欺が流行中。数千万ドルが被害に。

香港当局はロマンス詐欺による投資詐欺が流行しているとして注意を促しています。ロマンス詐欺では仮想通貨で送金を要求する手口が増えてきており、被害額は1人当たり平均で数十万ドルにも上るとしています。

仮想通貨ロマンス詐欺

香港の警察は先週末から住民にロマンス詐欺と投資詐欺が流行しており、過去3ヶ月間で総額数千万ドルが被害に遭っているとして注意喚起しています。特にロマンス詐欺は今年上半期に前年の同時期の391件から54%増加、601件にも上っていることが分かっています。

当局関係者によれば1月から8月までのロマンス詐欺による被害額は1億4,360万香港ドル(約19億円)と、昨年同時期の1億4,960万香港ドル(約20億円)と比較すればわずかに減少した一方で、仮想通貨を要求するのが特徴になっていると説明しました。

最近では毎月70~80件のロマンス詐欺が発生しており、そのうち約3分の1は投資詐欺が含まれています。

1人当たりの被害者がだまし取られた金額は平均で数十万ドルで、最低でも2万香港ドル(約27万円)程度だと明かしています。

投資で成功したと勧誘

ロマンス詐欺は通常、詐欺師が銀行員・起業家・医師・エンジニア・パイロット・軍の退役軍人や退職者を装い、独身女性をターゲットにします。

恋愛関係を築いた後「事業損失を被った・交通事故に遭った」または多額の遺産を手に入れるため手数料が必要、もしくは高額なプレゼントを送りたいが税関で高額な手数料を要求されたと謳い、ターゲットに現金を要求するものとなっていました。

しかし警察関係者によれば新たな手口として仮想通貨で要求、もしくは投資で成功し大金を得たとしてターゲットにも参加するよう促す事案が見られていると説明しています。

被害者には仮想通貨の価格と投資口座の取引結果を表示するアプリをダウンロードさせ入金するよう指示が出されるとのことです。しかしそのアプリは事前に詐欺師が操作できるよう設定されており、存在しないトークンの価格が上昇し利益が出ているようになっています。

被害者は利益を確認しお金を引き出そうとするとアプリにログイン不可となり、初めて詐欺に遭ったと気づき詐欺師に連絡しようとするものの、繋がらずお金も失っているというのが今回のロマンス詐欺の流れになっています。

警察当局によれば被害者の多くは中年女性で、相手には1度も会えていないと述べています。またこのような詐欺の増加要因として、新型コロナウイルスによるオンラインショッピング詐欺の急増に端を発していると説明しました。