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HQLAᵡがゴールドマンサックスらから1750万ドルの資金調達に成功。

流動資産取引の向上を目指すHQLAᵡ(High Quality Liquid Assets)が、投資ラウンドシリーズBにて1,440万ユーロ(約18億円)の資金調達に成功しました。調達した資金にて自社プラットフォーム取引の高速化を目指すとしています。

HQLA取引の高速化実現へ

欧州に拠点を構えるHQLAᵡはプレスリリースにて「ゴールドマンサックス・BNYメロン・BNPパリバ・シティグループ・Deutsche Börse Group(ドイツ取引所)」から1,440万ユーロの資金調達を受けたことを明らかにしました。

ドイツ取引所とは初期のころから財政支援者であり、担保管理ソリューションのパートナーとして提携していましたが、今回の資金調達により三者間エージェント・カストディアン・市場参加者のHQLAᵡプラットフォームの接続をさらに拡大し、欧州で断片化された担保取引の高速化を実現します。

HQLAᵡプラットフォームはブロックチェーンテクノロジーが採用されており、銀行などの機関は従来、多くの時間を要する高品質の流動性資産(HQLA)の取引をこれまでよりもはるかに高速に行うことができ、デイトレードを可能にします。

なお機関は資産の保管場所を変更することなく、当事者間で資産を取引することができ、所有者の変更はHQLAᵡのデジタル担保レジストリに登録されます。

銀行の効率化とコスト削減へ

HQLAᵡの主要顧客は証券の貸出や担保管理を行っている金融機関です。これまで世界の証券市場はインフラ分断がボトルネックとなっていたため、担保の流れが阻害され銀行にとっての最大の懸念事項であるコスト増につながっていました。

そのためHQLAᵡはR3の分散型台帳技術Corda Enterpriseを活用したデジタル担保記録の利用により、信頼できる第三者が保管する有価証券バスケットの所有権移転をリアルタイム管理することで対処します。

これにより市場参加者は異なる担保プール間でシームレスな有価証券の所有権を移転が可能になるだけでなく、流動性と担保管理の最適化と業務の効率化およびコスト削減を実現します。

ドイツ取引所を除く資金調達に参加した4社は、今年度中のHQLAᵡプラットフォーム接続を目指しています。同プラットフォームは2019年の初めに稼働しており、当初はクレディ・スイスやCommerzbank、UBSなどが利用し成功を収めていました。

またこのラウンドでは言及されていないものの、初期投資していた機関投資家にはオランダのING銀行の名も挙がっており、発展が期待されています。