Huobi(フォビ)グループが今度はアルゼンチンに仮想通貨取引所「Huobi Argentina」を設立することを発表しました。さらに、ユーザーはクレジットカード・電信送金・デジタル決済サービスで従来より容易な仮想通貨の購入が可能となります。アルゼンチンは経済危機やインフレの影響を受け法定通貨ペソの価格が不安定であることからビットコイン(BTC)への注目が集まっていました。
Houbiがアルゼンチンに仮想通貨取引所を開設
大手仮想通貨取引所「Huobi(フォビ)」を運営するHuobiグループは17日、新たにアルゼンチンに仮想通貨取引所「Huobi Argentina」を正式に立ち上げたことを発表しました。
今回の声明ではHuobi Argentinaはアルゼンチンの法定通貨ペソでスムーズな仮想通貨の購入が可能となるよう現地チームとフィアットのゲートウェイを設立する計画だと伝えています。
現時点ではHuobi ArgentinaのユーザーはOTC(店頭)サービスを通じてペソでの仮想通貨の購入をサポートしているものの、フィアットのゲートウェイを導入することにより
・クレジットカード
・電信送金
・Mercadopago(デジタル決済サービス)
といったアルゼンチンで一般的に使用されている決済方法による仮想通貨の購入が可能となります。なおこのサービスのローンチは10月中旬を予定しています。
仮想通貨の関心が高まるアルゼンチン
アルゼンチンではペソの価格や経済の不安定さが目立つことから国民の間でビットコインへの関心が高まり続けています。8月にはペソ建てでのビットコイン価格が史上最高値を更新しており、いかに需要があるかがうかがえる形となっていました。
市場データ分析会社Statistaが提出したレポートによるとアルゼンチンでの仮想通貨の採用率は16%で世界第4位となっており南米で最も普及が進んでいます。
Huobi ArgentinaのCEOであるCarlos Banfi氏によれば、アルゼンチンは南米で最も有望なブロックチェーン市場で法定通貨と銀行の依存から脱却するというコンセンサスがすでに存在していると指摘しています。
そのため、Huobiが市場に参入したことは、アルゼンチンでのブロックチェーンと仮想通貨の採用に針を向ける絶好な機会だと主張しました。
アルゼンチンでの仮想通貨取引所の設立と言えば以前には大手Binance(バイナンス)が同様の内容をほのめかしていましたが、その後の言及はありません。
発展途上国のような国々で仮想通貨サービスが充実すれば業界全体にどのようなプラス材料をもたらすのか興味深い内容だと言えます。
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