CNBCの報道によると、IBMは仮想通貨Libra(リブラ)の開発を進めるフェイスブックと協力する準備ができていると前向きな姿勢を示していることが分かりました。また、ブロックチェーンのような技術はチームスポーツのように業界で協業して推進していくことが望ましいとも主張しています。
「ブロックチェーンはチームスポーツ」
IBMのブロックチェーンサービス部門にてゼネラルマネージャーを務めるJason Kelley(ジェイソン・ケリー)氏は、9月23日のCNBCのインタビューでブロックチェーンような技術は業界全体での協業が重要だと主張しました。
そのうえでブロックチェーンをチームスポーツに例え、クライアントもフェイスブックと連携する準備ができており、当社も全てのクライアントと連携し統合する準備ができていると発言しています。
また、ケリー氏はフェイスブックの様な大規模の企業がデジタル通貨に参入することでブロックチェーン技術の正当性が高まると考えているようです。しかし、IBMがリブラ協会のコンソーシアムに参加するかどうかについては言及を避けました。
リブラは仮想通貨ではなく資産をトークン化したもの
リブラの特徴と言えば、米ドルやポンドなど複数の法定通貨をバスケットする方法で価値を裏付けています。そのため一般的にはステーブルコインと認識されるとされています。
しかしケリー氏は、リブラに関しては「仮想通貨の話は一旦置いてトークン化の話をしよう」と語っています。
これは、従来の仮想通貨と株式や法定通貨などをデジタル化したものは「資産のトークン化」として分けて考えるべきといった意味合いが含まれており、ケリー氏はリブラを資産がトークン化したものに該当すると認識していることがうかがえます。
IBMと言えばこれまで多くのブロックチェーン企業とパートナーシップを発表し、決済からサプライチェーンに至るまで、ブロックチェーンの分散型台帳技術を活用した多くのプロジェクトを開発していることで知られています。
実際にIBMは米国内でも有数のブロックチェーンに関する特許を複数所有する企業となっています。
今年8月には「Big Blue」と呼ばれる
・Vodafone
・Nokia
・Cisco
・GlaxoSmithKline
と言った企業と提携し、サプライヤーのクオリフィケーションやバリデーション、オンボーディング、ライフサイクル情報管理の向上を目的とする新たなブロックチェーンプラットフォーム「Trust Your Supplier」を発表したばかりでした。
リブラがTrust Your Supplierを金融業界に適用させるとした目標を実現させる可能性があるとして、IBMから期待されているとも予想されます。
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