今日の情報が、明日の君をつくる。

IDOは2017年のICO同様、高度なトレーダーだけが利益を上げることができる=メッサリが警告。

仮想通貨市場の調査会社Messari(メッサリ)は、最近流行しているDEX(分散型取引所)でトークンを配布するモデルIDO(Initial DEX Offering)について、ICO同様に一部のトレーダーしか利益を上げることができていないと警告しています。

流行中のDeFiトークンに警鐘

2020年の仮想通貨市場において最も流行したものの1つにDeFi(分散型金融)が挙げられます。YFI(yearn.finance)など誰でもDeFiマイニングに参加でき、流動性を提供したユーザーにトークンが配布されるモデル「fairer distribution(より公平な分配)」は話題となりました。

これを受け既存の大手仮想通貨取引所は自社のDEX(分散型取引所)プラットフォームを立ち上げ、IDO(Initial DEX Offering)と呼ばれる新たな資金調達方法を実施しました。また貢献したユーザーに自社トークンを配布したUniswapも、価格上昇が著しく記憶に新しいといえます。

しかし仮想通貨市場調査会社Messari(メッサリ)の研究者であるJack Purdy(ジャック・パーディー)氏はツイッター上で、DeFi市場は2017年のICOブームと類似点があると述べ、一部の高度なトレーダーのみ利益を出していると警鐘を鳴らしています。

今回の研究では「LINA・FRONT・PERP・HEGIC・DHT」といった5つのDeFiトークンを例に挙げ「ICOの最新の変種であるIDOでは初期参加者の何人かは大規模なリターンを受けたものの、他の参加者は赤字のまま放置しています」と指摘しました。

市場が落ち着いてから参加するのが得策

またメッサリは続けてトークンを公平に配布するモデルであるIDOは、理論的には競争の場を超えてはならず平等であるにもかかわらず、最先端のボットを搭載したトレーダーはほとんどリスクのない取引を行うことで、他トレーダーを犠牲にして利益を得ることができていると説明しています。

パーディー氏によれば「実際には、最先端のボットの間で、リテール市場を支配するための競争ゲームになっています」と主張し、トークンはAMM(自動マーケットメーカー)プールにのみ存在し、デフォルトでは購入することしかできず最初は価格も下がらないため、最速のボットがリスクのない取引で競い合っていると説明しました。

これらを踏まえたうえでメッサリは上場開始してから数秒以内に注文を出すことができない限り近づかないようにし、「購入する前の価格まで相場が落ち着くのを待つのが最善である」とユーザーにアドバイスしました。