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IEOはブロックチェーンのコンプライアンス問題を解決できるか

ICOは、ブロックチェーンや新しい資金調達方法の認知度を高めることにおいて、大きな功績を残したと言えます。しかしながら、資金周りの透明性や安全性に関しては課題が残っており、規制当局との対立を続けています。

IEOの台頭

そのような中で、仮想通貨取引所は、Initial Exchange Offering(IEO)という資金調達方法を打ち出しました。プロジェクトで使うトークンを管理する方法として法律に則ったプラットフォームを取引所が提供し、投資家はプロジェクトに対して、法規制による心配をせずに投資することが可能になります。

今後さらに多くの取引所がこのモデルを採用していく可能性も示唆されており、IEOは仮想通貨の普及に大きく影響を与えるかもしれません。

IEOのメリット

仮想通貨取引所は、発足まもないブロックチェーンプロジェクトに対して責任を負うことになるため、デューディリジェンスがきちんと行われやすいといえるでしょう。現状のICOでは、市場におけるトークンの配布方法やスマートコントラクトの発行方法、クラウドセールスがどのように行われるか、新たなトークンがどこに上場するのかなど、多くの事項を監視する必要があります。

IEOではこのようなプロセスの複雑さは存在せず、取引所内でトークンを発行して投資家を募り、すぐにトークンを上場することが可能になります。

プロジェクトを開始する際に取引所でコンプライアンスチェックリストを用意することで、経験が浅いプロジェクトでも本来の事業に集中できる環境を構築することができます。

IEOによるプロジェクトとは

IEOのコンセプトは、大手仮想通貨取引所のBinanceによって開始されました。その後で、BittrexHuobiなどいくつかの主要取引所が自身のIEOプラットフォームを構築しています。

発足まもない取引所であるBitForexも、IEOの提供を始めています。同取引所のTurboプラットフォームではすでに4つのIEOが着手されており、5つ目として、Evedo(4月29日までトークンセール)というプロジェクトのIEOがリリース予定です。

Evedoプロジェクトは、イベントプロモーターやタレントなどが仲介人を必要とせずに活動できる仕組みを提供するものです。Evedoはすでにアルファ版を提供しており、本拠地であるブルガリアで注目を集めているようです。

また、BitForexは、イスラム系初の仮想通貨取引所(FICS)であるAdabのIEOを成功させたと発表しています。

IEOについて、本記事のまとめ

いまだ規制当局が仮想通貨をどのように規制するか議論している中で、IEOはブロックチェーンに関するコンプライアンスを明確にするための新たな方法と言えるでしょう。ICOは従来のベンチャーキャピタルとは違う資金調達方法を実現しましたが、コンプライアンスという課題を解決することはできていません。

IEOを使うメリットとしては、取引所が投資家とトレーダーの両方にリーチすることが可能である点です。取引所はすでに歴史とフレームワークを有しており、既存の法律やコンプライアンスを守ることができていることも成功の要因となるでしょう。

現状多くのIEOが進行しているようですが、このような流れは今までありませんでした。ブロックチェーンが新たな資金調達方法を見つけたことにより、さらなるプロジェクトの普及が見込めるかもしれません。

最も重要なのは、IEOはこれまで多くの企業が規制と戦ってきた結果として生まれた仕組みということです。多くの取引所がこの仕組みを提供すればするほど、IEOは機関投資家がブロックチェーン市場に投資をするきっかけになると言えそうです。

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