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インドは次の仮想通貨大国になれるのか?バイナンスが仮想通貨取引所WazirXを買収

11月21日、大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)はインドの仮想通貨取引所WazirXを買収したことを発表しました。これによりインドの法定通貨であるルピーを通じての仮想通貨の購入が可能になります。インドの人口は10億人と言われており、今回の取り組みが成功すれば、仮想通貨市場はさらに発展する可能性があります。

バイナンスがインド市場に参入

WazirXはムンバイに拠点を構える仮想通貨取引所で、2018年に設立されました。これまでにビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)リップル(XRP)をサポートする他、独自トークンWRXの発行も行なっています。

今回の買収により、25日からバイナンス上で法定通貨ルピーをUSDT(テザー)に交換すれば、上場している全ての仮想通貨取引が可能となります。2020年第一四半期にはWazirXのマッチングシステムと統合予定となっています。

バイナンスの様な大手がインドの仮想通貨取引所を買収した事例は初となっており、WazirXはインドで新たな地位を確立する可能性があります。

人口10億人にアプローチ、しかしその一方、厳しい規制に懸念も

バイナンスとWazirXの共同声明文によると、仮想通貨の大規模普及の次の段階は発展途上国から始まり、人口10億人以上と言われるインドでも徐々に準備が整ってきていることから、今回の買収によって全ての発展途上国に対応する機会が得られると述べています。

しかし、インドと言えば中国と同様に仮想通貨に対し厳しい姿勢を取っていることでも知られています。政府の専門委員会は仮想通貨取引を全面禁止とする報告書を提案しており、万が一採用された場合にはインドでの普及が遠のく可能性が高くなります。

仮想通貨は元々、発展途上国の銀行口座を持たない人々を支援するように設計されました。インドでは日常生活を送れる標準の給料を貰えない、従来の金融ツールにアクセスできない人々も多く存在します。

信用調査を必要とせず銀行の様に財務履歴を気にしない仮想通貨は、誰でもアクセスでき実際に使用して商品やサービスを購入できるため、これらの人々を救うことができます。

また、普及の懸念の一つに価格のボラティリティも指摘されています。11月中旬には9500ドル(約103万円)だったビットコインは一旦6500ドル(70万8000円)台にまで暴落し、今は7000ドル(約76万円)台前半を推移しています。

また政府は自国の経済システム崩壊を懸念し「投資家の資産を守るため」と言った名目で規制を進めており、普及に待ったをかけている状況となっています。