「私は人々の間違っている判断を、”それは間違っている”って証明することが大好き」
Cre8tor・TUNEを通して、音楽業界全体の大きな問題を解決することができると語るエリック氏。
音楽業界で長く培われたキャリア・経験から生まれた「プロジェクトの真相」について、編集長GORIが突撃インタビューしました。
編集長GORI
Erik Mendelson(エリック・メンデルソン)※写真中央
CEO / TUNE TOKEN・Cre8tor.App
エリック氏は、音楽プロデューサー兼アーティストマネージャーです。これまでに3人のプラチナレコーディングアーティストと契約し2000万ドル以上のレコード売り上げを生み出します。
2017年にはRecordGram(現Cre8tor.App)を立ち上げ、TechCrunch Disrupt Cupの最優秀賞を受賞、さらにApple Musicのオリジナル番組「Planet of the Apps」をきっかけに「Lightspeed Venture Partners」より出資を受けます。
さらに2018年、RecordGramエコシステムにブロックチェーンを融合させた「TUNEプロジェクト」を発足。同プロジェクトのアドバイザーにPitbullやWILL.I.AMなど業界の大物たちが集結し、音楽業界の「変革を牽引する」と期待されるプロジェクトです。
【TUNE基本情報】
公式サイト:https://www.tunetoken.io/
Twitter:https://twitter.com/tuneblockchain
Telegram:https://t.me/RecordgramICO
Cre8tor.App:https://cre8tor.app/
【仕事に関する質問】
久しぶりに会えて嬉しいよ。今回のCEOインタビューでは、ちょっとプライベートなことまで遠慮なく聞くつもりだよ。よろしくお願いします!
それでは一つ目の質問です。『ずーっと音楽業界で活躍してきたと聞いてるけど、具体的にはどんな事をしてたの?』
編集長GORI
ニコルス氏
ラジオプロモーションやマーケティング、他にも様々な活動を通して、キャリアをスタートさせたんだ。
そして、2006年頃にマネージメント会社を創設し、新人アーティストの発掘をして、アーティストたちのキャリア向上を支援。嬉しいことに、そこから何人ものアーティストがメジャーレーベルと契約することができた。
会社を創設した2006年以降は、会社勤めをしたことはないね!笑
特に新人アーティストの発掘という部分が、今回のプロジェクトである“Cre8tor”につながっている気がしました。
そのCre8torについてだけど、『Cre8torのサービスが世界中に普及すると音楽業界はどう変わるのかな?そして、いつ頃にその変化が実現できそうだと思ってる?』
編集長GORI
ニコルス氏
ユーザーの視点を忘れずに、便利で、かつ手頃な価格の音楽レコーディングスタジオを提供するために開発したんだ。
音楽は世界共通の言語。そして、平等なチャンスとは、地理的な問題や貧富の問題などの影響を受けないものでなくてはいけないと思ってる。私は、アーティストを目指す全ての方々にプロのミュージシャンへのゲートウェイを提供するために、Cre8torを生み出したんだ。
また、Cre8torはただのアプリじゃなくて、ブロックチェーンを搭載しているよね。そこに自社通貨であるTUNEトークンを統合することで、“国境を超えた知的財産権の管理”や“アーティストのロイヤリティー保護”などに透明性を持たせることができるようになる。そうすることで、世界規模での音楽データベースの作成が可能となるんだ。
TUNEは、音楽業界全体の大きな問題とされている部分を解決することができると思っているよ。
それに、エリックは業界に精通している方だから、我々のような素人とは問題への切り込み方が違うのかもしれないね。本質が見えている人の“本当に良くしたい”という強い思いがこれまでいくつもの事業を成功に導いてきたし、時代を変えてきたよね。
だけど、そこまで強い思いがあったとしても『実際にプロジェクトを進める中で “やっぱり難しいな〜”とか “挫折しそうになった”とかあったんじゃないかな?』
編集長GORI
ニコルス氏
アメリカにはまだ規制の枠組みがない状態だし、Cre8torというサービスは世界中での展開を目指しているので、各国の絶えず変化している規制も乗り越えていかなければいけない。
さらに、新しい技術が導入されるときは、それに反発する動きも必ずあるよね。でも、私は今までブロックチェーン技術以上に世界を大きく変えると思えるものに出会ったことがないんだ。これも、私がプロジェクトを進める中で、とてもワクワクとしている部分だね。
でも、それと同時に、多くの困難が待ち受けていることも間違いないと思う。どの世界でも、立ち上がったばかりのプロジェクトがさまざまな規制を乗り越え、ビジネスを構築し、パートナーシップを構築し、ユーザーにサービス提供を行い、市場を成長させていくということは、非常に困難で忍耐が必要なことなんじゃないかな。
ポジティブな面は、私自身が世界中でビジネスを行えるということ、たくさんの人に出会えること、そしてこの大きな革命の一部となれることかな。私は、自分が死ぬまでに、今直面しているような大きな技術革命が再度起こるとは思えない。
さらに、私たちは世代としても、“資産という概念の最大の変化”の真っ只中にいると強く感じているよ。これらの変化は、2、3年以内に確実に目に見えるようになるんじゃないかな。
しかし、各国の法整備が整っていないことから、各プロジェクトが「ルールのない中で暴走している」と言っても過言ではないんじゃないかな。そして、ルールができた時に、そのルールに準じるように変化をしていく。適応能力が高いものだけが生き残る世界だね。
『ところで、なんでそんなに頑張れるの?仕事に対するモチベーションはどこにあるんだろう?』
編集長GORI
ニコルス氏
リスクを取る際も、盲目的なものではなく、戦略的なものを選んでいるし、そもそも、未来がどこに向かっているのかを予測し、将来的に問題となる部分を解決する製品やサービスを生み出すことが好きなんだ。
もちろん、仕事の際には、自分の期待通りの結果が得られることを望んでる。やる気溢れるタイプの起業家だね!最初にアイデアが浮かぶ、そしてそのアイデアが具体的になり、それを実行する。それはとても素晴らしい気分だよ。
プロジェクトを立ち上げる際に、共同創設者と私はモバイルアプリを構想していたんだけど、どのメンバーにも技術者としての経験はなかったんだ。だから、投資家たちの中には、私たちがアイデアを形にするのは難しいと考えていた方もいると思う。
でもその2年後には、私たちは世界で最も権威のあるスタートアップコンペティション”TechCrunch Disrupt Cup”でグランプリを勝ち取っている。そして、世界で認められているVenture Capitalistである、”Lightspeed Venture Partners”からも出資を受けることになったんだ。
私たちは、人々の間違っている判断を、「それは間違っている」って証明することが大好きだとも言えるね。笑
有言実行し、自身の想いを形にして証明することは、惜しみない努力の積み重ねでしかないです。
TechCrunch Disrupt Cupの映像を見たけれど、揺るぎない自信を持ってプレゼンをしている姿がとても印象的でした。プロジェクトはここから本格稼働していくと思うけど、自社通貨であるTUNEトークンは仮想通貨だよね?
仮想通貨って聞くとネガティブに捉える方も多い印象があるけれど、『仮想通貨の将来についてはどのように考えていますか?』
編集長GORI
ニコルス氏
また、アルトトークンのセールスが大きく減少していることにも注目している。
アルトトークンのセールスを行っているプロジェクトのほとんどは、伝統的な投資では資金を集めることができず、単にその部分を埋めるためだけにトークンを発行しているよね。完全に詐欺であるプロジェクトもいくつかある。
ただし、この状況を作り出している原因の一部はトークンの購入者にもあると思っているよ。
投資家が、自分自身でプロジェクトのリサーチをすることは大切です。
例えば誰かが50ドル相当のトークンを所有しているからといって、それがイコールそのプロジェクトの価値を知っているわけではないと思うんだ。
投資家の皆さんには、実際にユースケースがある、本物のプロジェクトをサポートすることをお勧めします。
様々なプロジェクトを見てきたけれど、参加する人々の中には、すでに常識的な視点を失っている方もいると感じているよ。
私は、プロジェクトを判断する際に、チーム、技術力、そして彼らを支えてきた投資家たちを見るようにしています。ほとんどの投資家は、トークンが取引所に上場するかどうかを気にしているだけなんじゃないかな。
私たちは、プロダクトを主導にプロジェクトを進めています。多くのプロジェクトとは異なり、アプリケーションを実際に構築して、既にユースケースを持っている点が強みだね。TUNEは、良く出来たホワイトペーパーが主導となっているようなプロジェクトではないよ。
だけど、うまい話に乗った投資家にも責任があるということだよね。
仮想通貨はもう、一攫千金ではなく、事業投資と同じということだろうね。その事業がうまくいけば価値が上がる。投資は情報が命ということですね!
『エリックには色々な情報が入ってくると思うけど、興味のある他のプロジェクトってありますか?できれば理由も教えて。できればプロジェクト名も!笑』
編集長GORI
ニコルス氏
① フラクショナル不動産プロジェクト
(不動産の所有権を分割して共有し、分割での使用や保有を可能とすること)
② クリプトローンプロジェクト
③ ソーラーエネルギープロジェクト
に関するものに興味があります。不動産は誰もが所有できる最高の資産であるにもかかわらず、実際に購入できるのは世界のほんの一握りの方だけ。
ブロックチェーンを不動産業界に用いるタイプのプロジェクトは、不動産所有の利点を民主化すると考えているよ。私は、そこからどのような革命が生まれるのかに、とても興味がある。
ブロックチェーンを活用することで手続きが簡素化されたり、他国の不動産へも手軽に投資が出来たりと、投資家にとってはメリットが大きいよね。
ん?肝心のプロジェクト名は・・・?
さすがにプロジェクト名までは教えてくれないか。今度個人的に教えてね!笑
さて、『優れたビジネスリーダーは世界にたくさんいるけれど、どのようなリーダーを尊敬し目指していますか?』
編集長GORI
ニコルス氏
イーロンマスク(スペースX社の共同設立者およびCEO、テスラの共同設立者およびCEO、テスラの子会社であるソーラーシティの会長)のことは、現代のアインシュタインの様に思っていますね。彼は、スペースXを成功させるための努力に、周りから見たら“頭がいかれている”と思われるくらい、夢中になっているように見える。
「リーダー」の理想像について個人的に思っていることは、リーダーという存在は、チームにとってのベストな人物であることが大事だってことだね。リーダーは、自分の弱点を知っているべきだし、チームに“自身の弱点に強い人”を招き入れるべきだと思っているよ。
それから、前大統領であるバラクオバマ氏のことも尊敬しています。
彼は魅力的なキャンペーンをまとめあげ、彼の周りに政治的に素晴らしいメンバー選んだ。繰り返しになるけれど、彼は本物のリーダーだった。そしてその裏付けは、彼のチームが強力だったことだよ。彼のチームは彼の任務を信じ、国の最大の利益のために働いた。このようなチームを作り出すこと、それこそがリーダーだと思う。
【プライベートに関する質問】
恥ずかしかったら無回答でもOKです!笑
『エリックにとって、ヒーローは誰ですか?その理由は?』
編集長GORI
ニコルス氏
残念ながら私の母は癌で、父は糖尿病で亡くなりましたが、私は彼らの遺産を自分の行動を通して引き継いでいけると思っています。
両親以外では、困難を克服しビジネスを成功させた起業家も、私にとってのヒーローでしょうね。起業家は仕事を作り出し、仕事は社会を繁栄させます。
私は、世界の問題の多くは強力な経済によって解決することができると考えています。
次に、『お金で買える幸せと聞くと、何をイメージしますか?』
編集長GORI
ニコルス氏
さらに、もしあなたがあなた一人分よりも多くのお金を持っているなら、あなたはそのお金を家族や友人を含む他の人々の為に使うことができる。そういったことでしょうか。
編集長GORI
ニコルス氏
それに、お金で健康管理の改善はできるけど、健康そのものを保証するわけではない。
それから、やる気もお金では買うことができないものだね。やる気があるかないか、そしてあなた自身が自分を信じているかそうでないかが、物事を行うときに大切なことだと思っています。
「元気があればなんでもできる〜」って赤いマフラーのおじさんが言ってました!笑
エリックは忙しく世界を飛び回っていると思うけど、もし『3日間休みをあげると言われたら何がしたいですか?』
編集長GORI
ニコルス氏
空き時間の全ては、彼と過ごしているよ。彼は私の人生で最も重要な人物だろうね。彼は言うなれば、私の外なる心なんです。なので、もしも3日の休みをもらえるとしたら、彼と一緒に旅行に出かけますね。
私は世界を旅することに恵まれています。きっと、彼も世界中を旅するようになるだろうと思っているんです。
まだまだお若いので老後なんて考えないかもしれませんが、『老後のプランは何か計画してますか?』
編集長GORI
ニコルス氏
私は今を生きています。常に目標を設定してそれに取り組んできました。働くことが好きですし、自分のアイデアを現実にする今の生活を楽しんでいるので、引退はまだまだ先になるといいなと思っています。私には、引退する前に達成したいことや提供したいものが、まだまだ沢山あります。
一日一日の区切りで目一杯生きていきましょう!!
編集長GORI
【 最後に…「あなたにとって“Cre8tor&TUNE”とは?」】
ニコルス氏
自社通貨であるTUNEは、音楽ファンやオリジナルコンテンツの制作者が、Cre8tor.Appのネットワークを成長させた際に、その貢献に対して報酬を受け取ることを可能とします。
私たちは現在、Facebook、Instagram、Twitterのようなソーシャルネットワークに、自身の情報を無料で提供しています。私達のデータを利用して、これらの会社が莫大な金額を稼いでいるのはよく知られていることだと思います。
私たちは、無料で利用できるソーシャルプラットフォームを手に入れましたが、これらのソーシャルプラットフォームを構築することに対して、報酬を得ることができません。でも、私たちがいなければ、ソーシャルメディアは存在しないのです。
同様に、音楽業界など不当に含まれているものも含め、”私たち”の貢献なしでは、ソーシャルネットワークも存在し得ません。
さまざまなプラットフォームがありますが、ソーシャルアカウントでトップを抑えているのはミュージシャンですよね。
ミュージシャンやファンが、私たちのプラットフォームの成長を手助けしてくれるでしょう。これこそが、「分散化」です。
【編集長ゴリのまとめ】
今回はCre8tor/TUNEのCEO、Erik Mendelson(エリック・メンデルソン)さんの突撃インタビューでした。
このTUNEというプロジェクトは、本当に音楽業界の大物達が続々と参加されているプロジェクトです。
参加しているアーティストは、「次世代のために、自分達が音楽業界を変えるんだ!」というチームの高い志に賛同しているということです。
“知的財産権の管理”や“アーティストのロイヤリティー保護”
この二つの管理が、国境を超えて行われるようになった時、音楽業界は大きく変わるのかもしれない。。。
“ブロックチェーンだからできること”の先には、沢山の幸せがあるのかもしれませんね。
個人的にも興味のあるプロジェクトです。今後どのような展開を見せてくれるのか、注目して見守っていきたいと思います。
エリックさん、頑張ってくださいね!!
<聞き手=編集長GORI>
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