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イラクのビットコイン・フリーランサーの暮らしぶりとは?中東の仮想通貨事情も紹介。

イラクのクルディスタンで仮想通貨業界のフリーランス・プログラマーとして働くGhass Mo氏は、報酬としてビットコイン(BTC)を受け取っています。この記事ではMo氏の生活や中東の仮想通貨事情を紹介します。

イラクで働くフリーランス

内戦により20代前半で故郷シリアを去ったGhass Mo氏は、当初銀行口座を保有しない出稼ぎ労働者となり家族を養っていました。その後2年間、イラクのクルディスタンでビットコイン(BTC)で報酬を得るフリーランスとして働いています。

Mo氏が仮想通貨業界に参入したきっかけは元クルド人民防衛隊(YPG)で、初期から様々なビットコインプロジェクトを主導しているプログラマー、アミール・タアキ氏と出会ったことです。

もともとMo氏は仮想通貨業界で働くのに乗り気ではありませんでした。しかしシリアが抱える多くの社会的および経済的問題を考慮し、必要とする資金を稼ぐ確かなチャンスと感じ参入を決めました。

アミール・タアキ氏によるサポートと独学の結果、仮想通貨関連のオープンソース・プロジェクトに取り組んだことで今ではビットコインで報酬を得れるようになったと明かしています。

情勢が不安定なイラクの仮想通貨事情

Mo氏は支払われたビットコインを、2017年に地元大学生Abdurrahman Bapir氏によって設立されたKurdcoinと呼ばれるローカル交換所を通して法定通貨に交換しています。

テレグラムやツイッター、インスタグラムなどのソーシャルメディア上でKurdcoinアカウントにメッセージを送り、現金交換だけでなくビットコインのオンライン決済、家族への送金も可能となっています。

イラクとシリアの国境間が新型コロナウイルスによって閉鎖され、紙幣の送金が困難となり手数料も数倍に跳ね上がることもあるため、ビットコインを家族に送金できることは非常に助かることになります。

この様な背景からMo氏のようなイラクで働くフリーランスのビットコインへの需要は非常に高まっています。

Bapir氏によればKurdcoinの月間取引量は50万ドル(約5350万円)~1,000万ドル(約10.7億円)と非常にバラつきはあるものの、2017年後半の仮想通貨バブルと比較しても好調です。

また毎日10~20人の新規顧客があり、数か月1000人の見込み客がいるとも主張しています。実際、バブル時に詐欺被害も多くそれにより離れた人たちが戻りつつあることも明かしています。

このように中東の複雑な事情も相まって相性も良いことからイラクでの仮想通貨需要はさらに伸びてくると予想されます。