JPモルガンのアナリストNikolaos Panigirtzoglou氏は米CNBCの番組「Futures Now」に出演し、その中で仮想通貨市場は安定してきており、そのため機関投資家は参入しやすくなると分析しています。ボラティリティが安定し、ブロックチェーン技術が向上する事で再び関心を持ちやすくなるとの事です。
市場の安定が参入の鍵
米CNBCの金融系番組「Futures Now」にJPモルガンのシニアアナリストNikolaos Panigirtzoglou氏が出演し、番組内で仮想通貨市場は現在安定しており、これが続けば企業や機関投資家は再び関心を寄せるだろうと述べています。
イングランド銀行の元エコノミストでもあったPanigirtzoglou氏は、昨年12月に公表した報告書では大手金融機関は仮想通貨の不安定な性質では実質的な投資は考えないだろうとの調査結果を提出していましたが、今回はその発言を自ら覆した事になります。
「仮想通貨市場は新しいマーケットでした。それはバブル段階を経て、それが弾けた。最近では仮想通貨市場は安定してきており、機関投資家がより多く参入する道を開く可能性があります」
再び主流に乗るまでには時間がかかる
また、Panigirtzoglou氏は仮想通貨市場は徐々に成熟しつつあり、仮想通貨およびブロックチェーン関連の技術が向上するにつれ、より多くの企業が参入を検討するだろうと予測し、その一方で実現するまでには数年かかるだろうと指摘しました。
その理由として適切な規制の枠組みが必要であるとし、次のように述べています。
「現在の大きな障壁となっているのは規制当局です。そして規制ガイドラインの実現は少し遅い傾向があります」
価格はすぐには回復しない
このような見解を述べている人物は他にも存在し、ゴールドマン・サックスの元パートナーでデジタル資産の銀行ギャラクシーデジタル・ホールディングスのCEOであるMichael Novogratz氏も同様の主張を展開しています。
しかし、仮想通貨の価格はすぐには回復しないと述べています。次の強気相場に突入するには数か月要するとし、その理由は機関は動くまでに時間がかかるとしたものの、より多くの企業が仮想通貨やブロックチェーンの分野に参入してくるのを確信していると伝えました。
また、明言はできないものの裏で進行中のプロジェクトの開発がたくさんあり、仮想通貨市場に「最終的には大きなプレイヤーが参入するだろう」と自信も覗かせました。
Novogratz氏は経験豊富なトレーダーでもあり、初期からビットコインのマイニングを行っており「次のブロック報酬の半減期が、さらなる成長の引き金となる」とも述べています。
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