韓国でトークアプリを運営する「カカオ」がここにきて活発な動きを見せています。先日、同社はカカオトークに仮想通貨ウォレットを搭載する事を発表しており、これが実現すればユーザー同士が気軽に送金をすることが可能となります。
トーク×仮想通貨ウォレット
今回報道したのは韓国のFNニュースで、カカオトークユーザーはセキュリティを気にする事なく仮想通貨ウォレットを保有する事ができ、メッセージを送るような気軽さでユーザー同士の送受金が出来るようになると伝えられています。
カカオトークのユーザーは4,400万人とも言われており、ユーザー全員がP2Pで仮想通貨を送れるようになることは、仮想通貨市場にとって好影響を及ぼす可能性があります。なお、ユーザーはカカオアカウントに仮想通貨ウォレットを有効にするかどうかを自身で選択できる模様です。
カカオはこれまでにも、2018年の第4四半期にブロックチェーンなどの関連する最先端技術に5,700万ドル(約63億円)もの投資を行うなど、積極的な姿勢を見せていました。また、昨年12月下旬にはイスラエルのブロックチェーン企業の買収を行っています。
6月末に「klaytn」と同時に統合予定
1週間前にも、カカオの子会社である日本企業「グラウンドX」でプライベートが行われ、9,000万ドル(約100億円)の資金調達に成功。その後も引き続き同額の調達を目標に一般の人々も参加できるICOを実施していました。
この「グラウンドX」が提供するブロックチェーン・プラットフォームは「klaytn」と呼ばれ、6月末に提携する26社のサービスを統合し展開する予定となっていました。
今回のカカオの仮想通貨ウォレットも、「klaytn」のプラットフォームに統合される予定で、同じく6月末にサービスがスタートされるとしています。
「klaytn」がカカオトークが提供しようとしている機能の新しい基盤となっているのは間違いなく、提携している企業も、ゲーム会社や良好代理店などが名を連ねており、ますます生活に利便性がもたらされると予想されます。
また、カカオトーク内のウォレットはパスワード保護がなされているため、ハッキングなどの心配も極めて少ないと主張されています。
韓国と言えばサムスンがスマートフォン「ギャラクシーS10」に仮想通貨ウォレットを搭載する事を発表したばかりです。日本で人気のLINEも積極的に仮想通貨業界に進出してきており、今後、ますますライバルの競合は激化していくと思われます。
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