韓国の国土交通部がブロックチェーン企業「Graph Blockchain」と提携したことが明らかになりました。今回の提携では、交通データのブロックチェーン管理の実証実験を行い、実用化の道を探っていくとしています。
韓国政府機関がカナダのブロックチェーン企業と提携へ
GlobeNewswireのプレスリリースによると、カナダを拠点とする企業Graph Blockchainは交通データの管理プロジェクトで、韓国の国土交通部とカナダドルで5万ドル相当の契約を結んだようです。
韓国政府とソウル市は約1億8000万ドル相当の予算をかけたソウルのスマートシティ化計画を発表しており、今回の提携もその一環として行われる予定となっています。
ソウル市ではすでに、ブロックチェーンを活用した住民登録証システムの提供を開始しています。たとえば、モバイル端末からの投票を可能にするe投票システムなどにブロックチェーンが組み込まれており、現時点でも利用することが可能です。
ブロックチェーンに力を入れる韓国政府
韓国政府はブロックチェーン事業を公式の産業と認定しファンドを設立しており、関連する企業などへの投資計画を押し進めています。
この中には海外企業の誘致や専門家の育成に加えて、立ち上げが難航しているブロックチェーン企業へ最大1億円の融資を行うことや、60億円をかけて200以上の関連企業が入居できる2つの施設の建設計画など、さまざまな要素が盛り込まれています。
Graph BlockchainのCEO「韓国政府との提携に興奮している」
Graph BlockchainのCEOであるJeff Stevens氏は、今回の提携に非常に興奮していると述べており、ソウルのスマートシティ化への貢献に同社が寄与する大きなチャンスだと考えているようです。
「私たちはソウル市のスマートシティ構想のために、ブロックチェーンを活用したデータの合理化や保護を可能とする強力なソリューションを提供できることを楽しみにしています。私たちのチームは、多国籍企業や政府機関との提携を獲得し新たなビジネスチャンスに結びつけるために、常に素晴らしい仕事を続けてきました。私たちは、株主のために会社を拡大し、多様化する現代に対応できる確固たる自社の技術を提供します」
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