今日の情報が、明日の君をつくる。

経済危機からラテンアメリカでブロックチェーンと仮想通貨の採用が大幅に増加

ラテンアメリカではブロックチェーンと仮想通貨の採用が大幅に増加しています。この背景には、経済的な混乱や通貨危機などがあります。

ラテンアメリカのブロックチェーンと仮想通貨の採用増加

2019年6月、統計情報などを配信しているStatisticaは、国ごとの仮想通貨を保有率についてレポートを発表しました。

この時の第1位はトルコでしたが、その他で上位にランクインしたのは、ブラジルやコロンビア、アルゼンチンなど、ラテンアメリカの国がほとんどでした。また、このレポートが発表された後にも、採用の増加が報告されています。ラテンアメリカの各国政府は、こうした動きを踏まえ、マネーロンダリングや詐欺の撲滅など政策の立案を行っています。

ラテンアメリカで保有率が増加している背景には、各国で発生している通貨危機があります。

ここ数年、ラテンアメリカ各国の経済は混乱を迎えており、法廷通貨の価値は大きく下落しています。法定通貨を保有しているままでは、自分の資産を守れないと判断した人たちが、仮想通貨を避難先として使っているのです。

本来であれば、仮想通貨は変動率が高く、資産の保管には適していないでしょう。しかし、こうした国では法定通貨より仮想通貨を保有している方が、資産価値を維持することができるのです。

金融サービスを受けれない人々

ラテンアメリカでは、適切な金融サービスを受けられない人も多く存在しますが、その一方で、スマートフォンの普及率は成人の約55%と言われています。

もちろん、イギリスやアメリカなどの先進国と比較すると、この数値は低いかもしれません。しかし、世界では約50%の人がインターネットにアクセスできる環境を持っていません。

スマートフォンを保有しているラテンアメリカの約55%の人々は、インターネットにアクセスすることができます。そのため、銀行は利用できなくても、仮想通貨を購入することができるのです。

仮想通貨のメリットとリスク

多くの人々を助けるであろう仮想通貨にもデメリットはあります。

たとえば、南米のベネズエラは仮想通貨に対してポジティブに取り組んでいます。独自の仮想通貨ペトロを発行し、国民への給付などへ活用しています。しかしその一方、ベネズエラでは麻薬の密売など犯罪が横行しています。仮想通貨は匿名性の高い送金を行うこともできるため、こうした犯罪行為を助長させてしまう可能性も秘めています。

仮想通貨のメリットは、これらのリスクを少しだけ上回るものかもしれません。しかし、これは無視できないリスクであり、政府は必ず対応する必要があります。今後も、ラテンアメリカ各国の対応からは目が離せないでしょう。