Facebook(フェイスブック)によって開発中にある仮想通貨リブラですが、米国内で大きな議論を呼んでいるにも関わらず、グーグルトレンドでは中国の検索数が国別で最も多く世界一位となっています。いまだ仮想通貨に対して強い規制が続く中国で人気である理由は不明ではあるものの、世界各国でリブラが高い関心を集めていることが伺えます。
リブラの検索数の世界1位は中国
先日米国で公聴会が開かれ大きな話題となっている仮想通貨リブラですが、最も関心を寄せているのは中国ユーザーであることが分かりました。
中国といえば仮想通貨に関する活動や取引所の運営が規制により厳しく制限されていることで有名ですが、グーグルトレンドのデータでは「Facebook Libra」というワードの検索数は、国別に見た場合中国が最多となっています。
中国の仮想通貨事情に詳しいとされるアナリストのcnLedger氏によれば、米国より10倍も検索数が多かったことが自身のツイッターで指摘されています。
中国ではグーグルの使用が禁止されているためこの統計は純粋な結果とみなされるのか、またその理由についてなどは不明であるものの、驚くべき結果と言えます。なお、次いで検索数の多い国は以下の通りです。
・セントヘレナ
・シンガポール
・香港
・ルクセンブルク
中国版ツイッター「ウェイボー」でもリブラが人気
中国版ツイッターと称される「ウェイボー」でも、リブラはタグやトレンドとして2番目に人気となっています。
中国の仮想通貨投資家Dovey Wan氏によれば、リブラというワードが急上昇したのは、米国の公聴会の中で開発プロジェクトを主導するフェイスブックの子会社カリブラのCEOであるDavid Marcus氏が「リブラがアリペイやWeChatと競争する」と発言した事に端を発しています。
実際、リブラ・アリペイ・WeChatのハッシュタグ付きの投稿は合計で2億2,200万回以上も閲覧されている事が分かっています。
しかし、この話題に関するコメントはほとんどがアンチ・リブラ派によるもので、中国政府からのブロッキングのためアリペイやWeChatとは競争できない事や実際の通貨では無いとの見解が数多く寄せられています。
現在、中国では杭州インターネット裁判所にて正式に財産としての位置づけを認める判決が出されたばかりで、規制に関する状況が変わりつつあります。
中央銀行である中国人民銀行もリブラが国内の金融システムに脅威をもたらす可能性があるとし、独自のデジタル通貨の開発を行っているとの報道がされていました。
このようなことからも、リブラが中国や世界各国で大きな関心を集めていることが伺えます。
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