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MakerDAO(メーカーダオ)が債務オークションにて530万ドルの調達に成功、仮想通貨企業パラダイムが68%を落札

分散型金融(DeFi)のMakerDAO(メーカーダオ)は、開催した債務オークションにて530万ドル(5億6,800万円)の資金調達に成功しました。なお、仮想通貨ベンチャー企業Paradigm Capital(パラダイム・キャピタル)が72件落札しています。

Paradigmが72件の落札

3月28日、メーカーダオは今回の市場暴落に伴うイーサリアムネットワークの混雑時に行われた無料の担保オークションで引き起こした大赤字を相殺するため、債務オークションを開催しました。

このオークションではメーカー(MKR)トークンを購入するためにDAIトークンが使用されますが、メーカーダオは500万ドル(5億3,660万円)相当のDAIトークンの調達に成功しています。

パラダイム・キャピタルは31日のツイートで、今回の債務オークションで106件のうち約68%に該当する72件を落札したことを明らかにしました。これは総額360万ドル(約3億8625億円)分のDAIトークンに相当します。

パラダイム・キャピタルは以前、必要に応じてシステムの不足分を全てカバーするバックストップの役割を果たす約束となっていました。

なお33件はメーカー財団が落札し残るは1件のみとなっていますが、落札理由として「一部の入札者への限定的な技術支援である」と説明しています。

DAIの信頼回復はまだ

今回の暴落で起きたドルとペッグしたDAIトークンの価格崩壊によるユーザーへの信頼回復はいまだ課題として残っています。

メーカーダオの担保オークションでは十分なDAIトークンが返却されなかったために500万ドルの担保不足に陥っていました。そのためドルとペッグしているという安定性が損なわれていました。

3月13日以降、DAIトークンは一時1ドル(約107.35円)を割り込み、現在は1.01~1.04ドル(約108.42~111円)の間で取引されています。

また債務オークションで不足分の500万ドルの調達に成功したものの、個々のユーザーへの補償はいまだ行われていません。損失額は推定で100万~300万ドル(約1億731万~3億2200万円)の間と見られています。

メーカーダオのコミュニティでは現在、返済方法をどのようにすべきか話し合われています。前回の投票では大多数が補償に賛成し「全ての損失を補償するべき」との意見が60%を占めていました。

しかしガバナンスはオンチェーンで最終決定されるため、投票に拘束力はありません。そのためいまだ議論は継続し解決が長引く可能性も出てきています。