今日の情報が、明日の君をつくる。

安い電気代を求めてイランに集う中国人マイナーに待ち受ける困難

2018年、中国では、仮想通貨マイニングへの取り締まりを通して、多くのビットコインBTC)採掘者が安価な電力を求めてイランへと移住しました。しかし、彼らを待ち受けていたのは中国よりもさらに過酷な環境であった可能性があります。

イランでのマイニングは本当にコスト削減となるのか

Feng Liu氏は、2万台以上のAntminer T9が稼働するビットコイン採掘場を運営しています。
同氏は中国の仮想通貨ウェブサイト「8BTCNews」にて、石油が豊富なイランではキロワットあたりの電力が0.006ドルと安いために、2018年には多くのビットコイン採掘者がイランに集まったと述べています。

イランでは、国の発電所に投資をする場合にイラン政府から最初の5年間は無料で天然ガスを供給してもらうことができ、それにより電気代の削減が見込めます。さらに、ガソリンが1リットル当たり0.9ドル、ディーゼルが1リットル当たり0.06ドルとかなりの安さである上に、人件費も安いことでも有名です。

イラン政府によるマイニング機器の禁止政策

しかしながら、マイニング機器は大量のエネルギーを消費することから、イラン政府は国境検問所でマイニング機器の持ち込みを禁止する政策に出ました。そのため、多くのマイニング機器が国境で没収されています。

Liu氏はマイニング機器をコンピュータプロセッサだと説明することで国境警備隊の協力を得て、昨年には3,000台ものマイニング機器をイランに輸入しました。しかし、ある程度の数の輸入には成功したものの、これにはかなりの苦労が強いられたと発言しています。

現状では、マイニング機器が国境で没収されるリスクはかなり高く、イランの税関は、これまでに40,000台ものマイニング機器を没収したと報告しています。

強欲な発電所の存在

Liu氏が遭遇したもう一つの問題は、イランは電気代こそ安いものの、強欲な仲介者により高額のマイニング報酬が望まれているというものです。

「私は1キロワット当たり0.009ドルで電力を供給できる発電所を見つけ、その発電所にマイニング利益の30%を譲渡する契約を結びました。しかしその2ヶ月後、その発電所はマイニング利益の50%を要求し、さらにこれまでの2倍の電気料金を要求してきました」

しかし、国が承認している工業団地での仮想通貨マイニングには、わずかな希望も残されています。この団地内では現在10,000台を超えるマイニング機器が稼働しています。

工業団地に入る際には、マイナーは一定量の電気代をイランに支払う必要があり、中小規模のマイナーはグループでの工業団地への入居が申請できます。また、工業団地全体では約900メガワットの電力が利用でき、50万から60万のマイニング機器を収容することができるとされています。

中国で頻発する電気盗難の問題

CCNの報告によると、中国では詐欺や電気の盗難などの問題が相次いでおり、ビットコインマイニングへの厳しい取り締まりが行なわれています。しかしながら、そのような取り締まりが行われているにも関わらず、ビットコインマイニングは依然中国で高い人気を誇っています。

2018年4月、中国の港湾都市天津市の警察は、近年最大の電気盗難事件により600台ものマイニング機器を押収しました。

本事件は、地元の送電事業者が異常な電力消費の急増を観測したことから発覚しました。その後の調査によると、ビットコイン採掘者が電力使用料の請求を避けるため、メーターを不正に改ざんしていたことが分かっています。

2018年12月では、台湾のビットコイン採掘者が、盗んだ320万ドルの電力を使って約1億元(およそ1450万ドル)のビットコインをマイニングしたとして逮捕されました。犯人は、台湾内に17もの違法仮想通貨マイニングセンターを運営していたとされています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です