米ナスダックに上場しているMicroStrategy(マイクロストラテジー)のCEOであるMichael Saylor(マイケル・セイラー)氏は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)などのアルトコインとの違いを指摘しました。
BTCドミナンスは上昇傾向に
2013年には仮想通貨懐疑派だったMicroStrategy(マイクロストラテジー)のCEOであるMichael Saylor(マイケル・セイラー)氏は、現在その見方を覆しビットコイン(BTC)が資産クラスとして優位性があると強調しています。
2020年9月20日のツイートではビットコインを暗号資産ネットワークとみなし、暗号アプリケーションであるアルトコインと比較し優れていると強調し、波紋を広げています。
「暗号業界におけるネットワークの優位性を考えると、ビットコインのような暗号資産ネットワークと、イーサリアム(ETH)やステーブルコインなどの暗号アプリケーションネットワークから分離することが明確になると思います」
またセイラー氏はBitcoinDominanceのReal Bitcoin Dominance Indexのチャート画像を共有し「ビットコイン・ドミナンスは2017年12月20日の71.05%の安値から、今日では93.57%まで上昇しています。」と強調しました。
データは意図的との声も
しかしセイラー氏が共有したインデックスチャートはイーサリアムやステーブルコインは含まれておらず、お金として代ろうとしているproof-of-work(プルーフオブワーク)を採用した仮想通貨のみを測定しています。
そのため他ユーザーからは意図的であるとして、批判も寄せられています。EthHubの創設者であるAnthony Sassano氏は「このインデックスに含まれているイーサリアムクラシック(ETC)は、アプリケーションネットワークです。誤った情報を広めて独自ルールを作るのはやめてください」と批判しました。
一方仮想通貨投資家のCrypto Martianは「彼が暗号資産ネットワークと言っているのは、ハード/サウンドマネーのことだと思います。イーサリアムは分散型のグローバルコンピューティング・プラットフォームとして設計されているのに対し、ビットコインは完全なお金として設計されています」と強調しました。
マイクロストラテジーといえば、8月と先週に合計4.25億ドル(約444億円)のビットコインを購入し話題となっていました。セイラー氏もビットコインが安全な資産の避難場所として機能し、価値の保存手段としてうまくスケーリングすると主張しています。