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価格下落でも撤退しないマイニング事業者、損益分岐点はどこ?

ビットコイン(BTC)のマイニング競争はさらに激化し、今年の後半は多くのマイナーが価格の下落で苦しんでいます。しかし、一般的に価格の下落によってマイニング事業から撤退することが多いものの、今年は依然として多くのマイナーが活動しているようです。

ビットコイン価格下落でも撤退しない事業者たち

ビットコインのハッシュレートは2019年過去最高を何度も更新しています。大手マイニング事業者は価格が低迷していた時期でも撤退せず、損失を出しながらマイニングを続けました。来年に控えた半減期前に向け、さらにリソースを追加しています。

2019年のマイニング市場を振り返ってみると、価格が下落したことで損益分岐点を下回っても、事業者がマイニングを続けた2つの期間があることがわかります。特にここ数ヶ月は、多くの事業者が損益分岐点を下回ったタイミングでもありました。それでも、多くの事業者は価格の上昇によって結果的に収益をプラスに変えて終えているようです。

加えて、大口マイナーは先物市場での取引も行っています。OTC取引やレバレッジ取引によって、価格下落の損失もほとんどがカバーできているでしょう。現在では先物のオプション取引も利用できるため、リスクヘッジを試みている事業者も多いはずです。ここ最近の価格下落は、大手マイナーファンドが小規模事業者を追い出すために仕掛けたと指摘する意見もあります。

損益分岐点の見極め

ビットコインのハッシュレートは日々変動しています。CoinSharesが発表したレポートによれば、中国系のマイニング事業者が占めるハッシュパワーは約66%と、過半数を超えています。また、その中でも中国系のマイニングプールPoolinが第1位と存在感を示しています。

古いASIC機器に投資した事業者も依然として利益が出ている可能性があります。損益分岐点に関しての明確な基準はありませんが、現時点では7,000ドルから8,000ドルのレンジが見込まれています。しかし、電気代が安い地域では、さらに損益分岐点が下がる可能性があります。たとえば、中国の水力発電所から電力が供給されている場合は、その損益分岐点は約3,500ドルと大幅に低下します。

一般的には、ハッシュレートとビットコイン価格には相関関係があると言われています。ただし、ハッシュレートが本格的に上昇を開始したのは、バブル崩壊後の2018年からです。2018年前までは、適切なハッシュレートではなかったのかもしれません。

そのため、ビットコイン価格とマイニングの損益分岐点は、徐々に近づいてきていると考えられています。実際に、現在のハッシュレートは、過去最高値をビットコインが記録した頃のハッシュレートの15倍から20倍ほどにまで上昇しています。