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13億円の資金調達に成功したモバイルコイン(MOB)とは?

暗号資産(仮想通貨)Mobile Coin(モバイルコイン)が注目を浴びています。ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)など時価総額上位の銘柄と比較しても知名度はありませんが、最近では1,200万ドル(約13億円)の資金調達に成功し話題となりました。

メッセージングアプリ「Signal」へ実装期待?

モバイルコインはプライベートメッセージングアプリ「Signal」を開発したMoxie Marlinspike氏から技術指導を受け、開発された仮想通貨です。投資会社Future VenturesとGeneral Catalystの主導により、2回の投資ラウンドで1,135万ドル(約12億4000万円)の資金調達を受けました。

モバイルコインが設立されたのは2017年で、ウェブサイトによれば携帯電話やモバイルデバイスを介して行われる取引やプライバシーに関する問題に焦点を当てています。万が一ウォレットをインストールした端末を紛失した場合でも、資金へアクセスできるのが特徴となっています。

最も特筆すべきなのはSignal自体への実装の可能性で、もし実現すれば一気に注目されるだろうと予想されます。Signalは4,000万人ものユーザーが何らかの形で利用しており、1日あたり約5万回ダウンロードされています。

業界の課題を解決

パスワードの紛失や忘れたことにより資産へアクセスできないといった問題は、高いセキュリティが保証される一方で仮想通貨投資家の間でも頭を悩ませる問題となっていました。

資産を保持するためのデバイスの多くは、一定以上の外部からのアクセスを遮断するハードウェア製品であることからパスワードを回復させるサービスは提供されていません。そのため世界のビットコインのうち1,400億ドル(約15兆円)が、アクセスできなくなっている状況だと言われています。

また最近ではドイツ在住の仮想通貨投資家ステファン・トーマス氏が、220万ドル(約2億4000万円)分のビットコインが入ったウォレット「Iron Key」のパスワードを忘れ、アクセスできなくなり話題となりました。

Iron Keyは10回までしかパスワードを入力できない仕組みとなっており、もし10回目のアクセスに失敗した場合には、デバイスは永久に暗号化され永久にロックされます。

なおトーマス氏はこれまでに8回チャレンジしており、残るチャンスはあと2回となっています。モバイルコインはこれらの問題を解決し、プライバシーを強化した決済を目指しています。また12月初旬に仮想通貨取引所FTXに上場しており、現在も購入することが可能です。