2014年に巨額ハッキング事件に遭ったとして話題となった仮想通貨取引所Mt.GOX(マウント・ゴックス)の元CEOであるマルク・カルプレス氏は、新たにブロックチェーン・スタートアップ企業「Tristan Technologies(トリスタン・テクノロジーズ)」のCTO(最高技術責任者)に就任した事を発表しました。カルプレス氏は日本をブロックチェーン業界の世界的リーダーにする事を目指しています。
カルプレス氏が仮想通貨事業を日本でスタート
自身の著書である「仮想通貨3.0」が出版されたばかりの仮想通貨取引所マウント・ゴックスの元CEOであるマルク・カルプレス氏は日本で新たにブロックチェーン・スタートアップ企業を立ち上げ、CTO(最高技術責任者)に就任した事が毎日新聞の報道によって明らかとなりました。
「Tristan Technologies(トリスタン・テクノロジーズ)」と名付けられたこの企業は、日本がブロックチェーン技術の世界的リーダーになる事を目的として立ち上げられ、現在使われている技術よりもはるかに高速かつ安全なOSを開発するとしています。
カルプレス氏によると日本はPCの面で技術的な超大国であったものの、現在クラウドを例にとってもアメリカに支配されていると指摘する一方で日本にはまだ潜在的な力があり、日本の力を信じていると述べました。
日本は過去週十年の間にFacebookやApple、Amazonといった大手IT企業に遅れを取っており、カルプレス氏は、日本がエンジニアリングなど技術の主導権を再び取り戻せるように手助けしていきたいと語っています。
ブロックチェーンはデジタル分野では有用
ビットコイン(BTC)は国内外において充分ではないものの決済の手段として一部の小売業者から受け入れられ始めています。カルプレス氏は以前、仮想通貨を1万人の椅子取りゲームに例えており、リスクが高いため現在は保有していない事を明らかにしています。
その一方で、ブロックチェーン技術は「キャッシュレス決済・クラウドソリューション・スマートコントラクトおよびデジタル取引」といった新しい分野において非常に有用的であると主張しています。
カルプレス氏といえば運営していたマウント・ゴックスのハッキングによる大量のビットコイン消失事件のマイナスイメージが根強いですが未だに日本を愛しているとも述べており、今後どのように活躍し、日本を牽引していくのか気になる所といえます。
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