先日、シアトルで開催されたネオ(NEO)のカンファレンス「NEO DevCon」にて今後の展望が発表されました。その中で共同設立者であるDa Hongfei氏が登壇し、ブロックチェーンがインターネットと同様の方法で発展していくと持論を展開しています。
「最終的には全世界がデジタル化されるだろう」
ネオの共同設立者Da Hongfei氏は「最終的には全世界がデジタル化されるだろう」と語っています。
このコメントは先日、シアトルで開催された「NEO DevCon」内のインタビューによるもので今後の展望であるNEO 3.0の詳細も同時に発表されました。プログラマーでもあるHongfei氏は、ブロックチェーンの分散型台帳テクノロジーが大手金融機関で採用されるようになった経緯をこのように振り返っています。
「2014年以降、一部の技術者が数分で国境を越え価値を移動できるプロトコルを発明した事を銀行は認識しており、彼らはその技術に興味を持ち始め、それを抽象化してブロックチェーンと呼ぶようになりました」
また、3年前にはブロックチェーン技術を使用して個人間でのコラボレーションや他のエンティティ(システム・サーバ)を容易にできる事も判明し、開発者らはDAC(自律分散型企業)と言う単語を作り、その後イーサリアム(ETH)の共同設立者ヴィタリック氏によってDOA(自律分散型組織)に変更されたと語っています。
ブロックチェーンはインターネットと似た方法で普及する
Hongfei氏はさらにブロックチェーンがインターネットと似た方法で発展すると述べ、プログラマーならではの視点で以下の様に説明しています。
「TCP/IPが一番下にありHTTPプロトコルがその上にあります。あなたがインターネットアプリケーションを構築しているなら、今ではそれらを気にする必要も、心配する必要もありません。あなたは構築するための異なる中間層を持っており、ブロックチェーンも同じ道を辿ります」
また、現在ほとんどのdAppsが通信モデルであるレイヤ1または、標準のブロックチェーンネットワーク上に展開・構築されており将来的には第3の層にdAppsを放出するための異なるレイヤ、特にレイヤ2が多数存在しているだろうと予測しました。
※レイヤとは・・構造や設計などが階層状になっているとき、それを構成する一つ一つの階層のことをレイヤという。
そのためネイティブサポートを推奨しており、今回発表されたNEO 3.0でもTPS速度(一秒間にそのサーバが処理するトランザクション件数)の向上と無制限のデータストレージを可能にした「ネイティブコントラクト」が新たに追加されました。
他にも新たに追加された機能としてスマートコントラクトの実装、それに伴ったインターネットリソースアクセス、低コストの分散型ストレージネットワークを構築する「NeoFS」の計画も発表されました。
NEO 3.0では今までどのプロジェクトもサポートしていない大規模な商用アプリケーションの実現を目指しています。
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