2月の16、17日にネオ(NEO)の巨大カンファレンス「NEO Devcon Seattle」が開催され、そこで期待されるNEO3.0の詳細が明らかになるだろうと言われています。技術チームは弱気相場による大幅な価格の下落にも関わらず積極的な開発を進めていました。
NEO Devcon Seattleが今月開催へ
中国版イーサリアム(ETH)とも呼ばれている仮想通貨ネオは、2月16、17日と自社が開催するカンファレンス「NEO Devcon Seattle 2019」を控えています。
ネオは現在そのシステムを改良すべくアップグレードに取り組んでおり、カンファレンス内でそのNEO3.0と呼ばれる詳細が発表される見込みが高いとされています。
公式情報では、ネオ財団とその子会社がロードマップと将来の計画を発表すると伝えています。
さらにプロジェクト内の分散型アプリケーションとエコシステムのトップの貢献者を紹介し、専門家らから「地方分権化」、「レイヤ2(データリンク層)」、「分散型ストレージ」についての洞察が共有されると述べていました。
また、ネオの共同設立者であるErik Zhang氏は今回のカンファレンスで「いくつかの重要な発表がある」と述べており、ユーザーからその期待が高まっています。
合意アルゴリズム「dBFT」、分散型ファイルストレージシステム「NeoFS」の開発
昨年末のNEO会議では、分散型ファイルストレージ「NeoFS」の開発を発表していました。これは子会社であるNSPCC(ネオ・セントピーターズバーグ・コンピテンスセンター)が明らかにしたもので、企業が管理するようなストレージファイルを分散化する事でユーザーの下に返還する事が可能となります。
競合他社としてAmazonやDropboxが見込まれており、ネオプラットフォームの要となり得ます。
さらに今月に入り、採用している合意アルゴリズム「dBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerant)」のアップデートも発表していました。改良する事で二重支払いを防ぎ15秒で1回のトランザクション承認完了を可能にし、ネオブロックチェーンの商業向け用途を確固たるものにします。
「NEO Devcon Seattle 2019」ではこの2つに関する何かしらの発表がされる可能性が高いと言われています。Zhang氏も次の様に述べています。
「NEO3.0は、大規模なエンタープライズ・ユースケース向けに構築されたネオプラットフォームの全く新しいバージョンになります。より高い安定性やスマートコントラクト向けAPI、最適化された経済モデルを提供します。最も重要なのはコアモジュールを完全に再構築することです」
オントロジー(ONT)やイオス(EOS)など他の中国企業が開発したアルトコインに押されがちなネオでしたが、開発をしっかり進めており、今年はその名を多く聞くようになるのかもしれません。
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