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仮想通貨ヘッジファンドNeural Capitalが閉鎖へ。顧客資産を返済中であることが明らかに。

顧客の仮想通貨を運用するヘッジファンドNeural Capitalが、資金の半分を失ったため閉鎖手続きを進めていることが明らかとなりました。残りの半分は現在、投資家へ償還する手続きを行う最中となっています。

2019年12月に清算

仮想通貨バブル最中だった2017年に設立され、1300万ドル(13.7億円)もの顧客資産を運用していた仮想通貨ヘッジファンドNeural Capital(ニューラルキャピタル)が事業を閉鎖することを発表しました。

2019年にはExpaのパートナーHooman Radfar(フーマン・ラドファール)氏や、GreylockのパートナーJoshua Elman(ジョシュア・エルマン)氏を含む40人以上の投資家から、25万ドル(約2640万円)以上の出資を受けていました。

それにも関わらず顧客資産の半分を失ったため、2019年12月には清算を行いSEC(米証券取引委員会)への登録取り消しを申請、2020年にはカリフォルニア州と連邦政府機関への申請を取りやめました。

海外仮想通貨メディアCoindeskの報道によれば、3人の内部関係者の話として残った顧客資産の半分は現在、返済手続きを進めているものの一部資金はエスクロー口座に預けられているため、返済には予想よりも数か月遅れると明らかにしています。

内部に亀裂との報道も

ニューラルキャピタルのトップであるArij Nazir氏とChristopher Keshian氏は、同ファンドを運営している間、Protocol Venturesのアドバイザーを務めるなど複数のファンドの運営に関わっていました。

特にKeshian氏は2017年にパナマの仮想通貨送金業者Decentralized Capital CorporationのCEOを務めていたほか、ニューラルキャピタルの投資責任者Joseph M. Bradley氏と仮想通貨ファンドApex Capitalを立ち上げるも、1億ドル(約105億円)のトークンセールに失敗し、頓挫していました。

これらの背景を受けてか2018年にNazir氏とKeshian氏の間で亀裂が走り、Nazir氏はニューラルキャピタルを去ってしまう事態が起こっており、業績悪化に何らかの原因があったとも推測されています。

またバブル崩壊後の影響も大きくBlackRockの元社員によって設立されたPrime Factor Capitalも月平均4%を超えるパフォーマンスを記録したものの、その後は機関投資家からの需要が十分でないため閉鎖に至っており、仮想通貨ヘッジファンドの運営がいかに厳しいかうかがえる形となりました。