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米FBI、北朝鮮に仮想通貨・ブロックチェーンによる制裁回避の情報をアドバイスしたとしてイーサリアム開発者を逮捕

イーサリアム財団に所属するVirgil Griffith(バージル・グリフィス)氏が逮捕・告訴されていたことが米FBIの発表によって明らかになりました。グリフィス氏は北朝鮮のブロックチェーンカンファレンスに出席し、米国の制裁を回避する技術をアドバイスしていたことが分かっています。

北朝鮮カンファレンスに出席後、逮捕

11月29日の米FBIのプレスリリースによれば、イーサリアム財団に所属するバージル・グリフィス氏は、渡航中止の警告を受けていたにも関わらず、4月に北朝鮮の平壌で開催された仮想通貨・ブロックチェーンカンファレンスに出席していたと伝えています。

グリフィス氏は、同カンファレンス開催中に仮想通貨・ブロックチェーン技術によって米国の経済制裁を回避する方法についてアドバイスしていたとして国際緊急経済権限法(IEEPA)違反の疑いで28日、ロサンゼルス国際空港にて逮捕されました。

FBIによればグリフィス氏はカンファレンスに北朝鮮政府関係者も出席し、回避方法を求められることを認識しており、法律に違反していることを理解したうえで北朝鮮に出向いたと主張しています。

また、グリフィス氏は現在シンガポール在住で、米国市民権を放棄しようとしていたことも判明しています。

不正な目的のために仮想通貨を悪用する北朝鮮

北朝鮮と言えば韓国や隣国の仮想通貨取引所やウォレットサービス業者へサイバー攻撃を行い、資産を奪い核開発に活用していた疑いが指摘されていました。

また有名なハッキンググループ「ラザロ」との関係も取りざたされています。

グリフィス氏も学生のころから有名なハッカーであることが分かっており、仮想通貨・ブロックチェーン技術を提供したとすれば、制裁回避だけでなく北朝鮮の一連の行動を促進させてしまった可能性もあります。

現在のところ、グリフィス氏は「仮想通貨-1」の北朝鮮と韓国間の取引インフラを開発する計画を進めており、2020年にも再び北朝鮮のカンファレンスに出席しようとしていたが分かっています。また、仮想通貨-1は特定の通貨なのか全般を指すのか、北朝鮮の独自トークン発行計画なのかも不明です。

なお有罪判決を言い渡されればグリフィス氏は最大20年の懲役を科される可能性があります。今回の事件が仮想通貨への規制にどの程度悪影響を与えるのかは不明です。