そこで今回の記事では、海外取引所のなかでも世界的に事業を展開しており、メディアでの注目度も高い5社をピックアップし、手数料や取引量などを比較していきたいと思います。
海外取引所比較早見表
取引所名 | 取り扱いペア | 取引手数料 | 日本人対応可否 |
---|---|---|---|
Binance | 588種類 | 0.1%(BNB利用時0.075%〜)
※取引量によって変動 |
○ |
BitMEX | 21種類 | Maker:-0.025%
Taker :0.075% |
○ |
Huobi Global | 544種類 | Maker:0.02%
Taker:0.03% |
× |
Coinbase Pro | 54種類 | Maker:0.15%
Taker:0.25% ※取引量によって変動 |
× |
Bit-Z | 170種類 | 0.1% | ○ |
上記の表は、今回紹介する5社の主要なスペックをまとめたものです。それぞれの詳しい内容を確認していきましょう。
取り扱いペア
まずは取り扱いペアです。トップはBinance(バイナンス)で588種類、ついでHuobi Global(ヒュオビ・グローバル)が544種類となっています。たくさんの銘柄を取引したいのであれば、BinanceやHuobiを活用すると良いでしょう。
取引手数料
手数料はBitMEXがもっとも安く、取引板に注文を出すMaker手数料が-0.025%、注文を板からと取るTaker手数料が0.075%となっています。ついでHuobi GlobalはMaker手数料が0.02%、Taker手数料が0.03%となっています。
Binanceは独自に発行している取引所トークンBNB建ての取引を行えば、最大で手数料半額の割引を受けることができます。
ビットコインおすすめ海外取引所
取引所名 | 取引手数料 | レバレッジ |
---|---|---|
Binance | 0.1%(BNB利用時0.05%〜) | – |
BitMEX | Maker:-0.025%
Taker :0.075% |
最大100倍 |
Huobi Global | Maker:0.02%
Taker:0.03% |
2倍 |
Coinbase Pro | Maker:0.15%
Taker:0.25% ※取引量によって変動 |
3倍 |
Bit-Z | 0.1% | – |
ここからは、5社の海外取引所からビットコイン(BTC)の購入に適しているのはどの取引所か確認していきましょう。
ビットコインの取引量で選ぶ場合
ビットコインの取引量で選ぶ場合を考えてみましょう。
BitMEXの取引量は高いものの、レバレッジが100倍となっているため比較対象にはできないでしょう。そうなると、もっとも高い取引量がBinanceで約460億となります。
ついでHuobi Globalが350億となっているものの、Huobiに関しては国内取引所のBitTradeを買収し、日本人向けのサービスを別途展開していおり、日本人の利用はできません。またBit-Zの取引量は38億であるため、取引量の高さで選ぶのであればBinanceがおすすめです。
レバレッジで選ぶ場合
続いて、レバレッジで選ぶ場合を考えてみましょう。
BitMEXでは、最大100倍のレバレッジでビットコイン取引を行うことができます。ハイレバレッジで取引をするのであれば、もっとも適しているといえます。それだけでなく、独自に取り入れているゼロカットシステムによって、ユーザーは自己資金以上の損失が発生しない仕組みとなっています。また、先ほども確認したように、手数料面でも割安なので、費用を抑えてレバレッジ取引をすることも可能です。
ついでレバレッジが高いのが、Coinbaseです。しかし、手数料面が高いため、短期で集中的にレバレッジ取引をする方にはあまりおすすめできません。取引量と同様に、強いこだわりがない限りは無理して使う必要はないでしょう。
アルトコインおすすめ海外取引所
取引所名 | アルトコイン取り扱い(一部) | 取引手数料 | レバレッジ |
---|---|---|---|
Binance | ・BNB
・XRP |
0.1%(BNB利用時0.05%〜) | – |
BitMEX | ・ADA
・TRX |
Maker:-0.025%
Taker :0.075% |
1倍〜50倍 |
Huobi Global | ・ONT
・HT |
Maker:0.02%
Taker:0.03% |
2倍 |
Coinbase Pro | ・XLM
・GNT |
Maker:0.15%
Taker:0.25% ※取引量によって変動 |
3倍 |
Bit-Z | ・EOS
・NULS |
0.1% | – |
上記の表は、主要な海外取引所5社のアルトコインに関連したスペックをまとめたものです。それぞれの詳しい内容を確認していきましょう。
取引したい通貨ごとに使い分ける
取り扱いに制限がある国内取引所と違い、海外取引所ではアルトコインの取り扱いは多岐に渡ります。どの取引所を使うかは、取引したい通貨をもとに選ぶと良いでしょう。
たとえば、Binanceであれば独自に発行しているバイナンストークン(BNB)を取引することができます。BNBはBinanceの各種割引などが受けれるトークンで、Binanceの発展と共に値上がりが期待できます。ほかの取引所でも購入できますが、BNBを購入するのであればBinanceを活用する方が、取引の幅も広がるのでおすすめです。
また、自身が取引したい通貨の取引高が高い取引を選ぶ方法もおすすめです。例えばリップル(XRP)の積極的な取引を行いたい場合は、リップルの取引量が高い取引所の解開設がおすすめ、といった形です。
レバレッジ取引であれば、BitMEXが使いやすいでしょう。通貨によって異なりますが、最大で50倍のレバレッジで取引することが可能です。また、アルトコインの中でもトロン(TRX)やカルダノ(ADA)など、時価総額上位のポピュラーな銘柄は大体取り扱っています。銘柄で困ることも、ほとんどないでしょう。
まとめ
以上、海外取引所を取引量や手数料を中心に比較しました。
今までの歴史の中で、金融庁の規制の影響もあり多くの海外取引所が日本から撤退しています。また、現時点で日本人が利用できる海外取引所でも、ある日突然利用できなくなるといった可能性も考えられます。海外取引所を使う際には、いつでも資金を引き上げられるよう、しっかりと準備しておくことが大切です。
みなさんも今後の海外取引所の動向に、ぜひ注目してみてくださいね。
※記事などの内容は2020年1月更新時のものです
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