仮想通貨についてリサーチしていると難しい単語に遭遇することがあると思います。P2P(ピアツーピア)もそのひとつではないでしょうか。
ブロックチェーンと合わせて初心者の方も知っておくべき単語のひとつですが、一体なんのことだかわからない方は多いです。
この記事では、P2Pとは何なのかを分かりやすく解説していきます。
メロスケ
「P2P」なんて文字だけだと一体なにをいっているか全然分からないけれど、概念としてはそんなに難しいものではないみたい。
ぜひこの記事を読んで理解して欲しいな🤗💕
P2Pとは何か

P2Pは仮想通貨の用語ではなく、LINEのシステムにも採用されているシステムで、Peer to Peerという言葉の略語です。
Peerとは、「同等の」「同格の」という意味を持っており、Peer to Peerは、「同等のものから同等のものへ」という意味になります。
P2PはIT的な言い方をすれば、複数のPeerがあってお互いに信頼し相互協力しあって作り出されるネットワークだと言えるでしょう。
同等のもの同士のネットワークシステムといいますが、では逆に、同等ではないものとはどのようなものを言うのでしょうか。
P2Pとは、Peer to Peerの略語で、同等のもの同士のネットワークシステムを指します。
クライアントサーバーシステム

クライアントサーバー型のシステムでは、特定の役割を集中的に担当するコンピュータ(サーバ)と、利用者の操作するコンピュータ(クライアント)が分離しています。サーバーというものがあって、クライアントがあり、クライアントがサーバに要求を送信し、サーバがそれに応答を返す形で処理が行われています。
それに対し、サーバーシステムが中央で機能し、無数のパソコンがそこにアクセスするネットワークシステムが、クライアントサーバー型です。クライアントサーバー型のシステムでは、サーバーとは言うなれば親、クライアントとはその小型窓口のような役割を持っています。そして、その両方が連携している形で処理が行われています。
クライアントサーバー型のシステムでは、サーバーとクライアントは分離しておらず、その両方が連携している形で処理が行われます。
P2Pは従来の概念を壊した

P2Pのシステムは、クライアントサーバーシステムでいうサーバーのような中央で機能しているものが存在しません。サーバーを不要とし、クライアントだけで手を取りやって行きましょうという発想がP2Pのシステムなのです。よって、それぞれのパソコンがサーバー的役割を持ち、クライアント的役割も持ちます。ここでは親という存在はなく、状況によってそれぞれの小型窓口が親の役割も務めています。
このようなP2Pの方法を採用することで、それぞれのパソコンが負担を小分けして抱えている状態が作り出されます。
P2Pのシステムでは、それぞれのパソコンが連携している形で処理が行われているため、サーバーへの負担が原因になって起こるサーバーのパンクや、ダウンロードに時間がかかるという事態を回避する事が可能です。
P2Pでは、サーバーの負担が原因になって起こるサーバーのパンクや、ダウンロードに時間がかかるという事態を回避することが出来ます。
P2Pによる不安材料とは

LINEは無料で使用できますが、無料で使用出来る根底には、理由があります。P2Pのシステムを用いることで巨大なサーバーを用意する必要がないからこそ、無料での提供が実現できるのです。銀行なくして銀行口座だけが存在し、お金を管理する状況は一見不安にも思えます。しかし、仮想通貨やLINEの世界では、銀行という存在を排除した、このP2Pのシステムが採用されています。もちろん、P2Pのシステムだけでは不正を解決するのは難しいという問題も抱えています。それをカバーするために存在しているものが「ブロックチェーン」です。
仮想通貨はブロックチェーンを採用しているため、LINEとは違い手数料を支払う必要があります。しかし、手数料を取られるにしても、従来ある銀行のシステムよりもP2Pのシステムの方により大きなメリットがあると言っていいでしょう。
P2Pのシステムだけでは不正を解決するのは難しいという問題があります。仮想通貨では、ブロックチェーンを用いることでその問題を解決しました。
P2Pのメリットとデメリット

P2Pのメリットとしては、サーバーの大型設備を必要とせずにネットワークを構築するので、ネットワークを作る初期費用を安く済ますことができます。また、分散処理によって、効率性は高くなり送金スピードは早くなるなど、高度な情報処理を行うことが可能です。
特定のサーバに特化してデータを保存するということがないために、障害にも強いです。一部のネットワークに事故が起きたとしても、全体に与える影響が少ないとも考えることができます。
一方でデメリットについても考えてみましょう。
P2Pを有効的にそのまま活用出来る分野もある一方で、例えばファイル共有ソフトの場合では、ウィルスが混入したファイルを受け取ってしまうリスクなどを抱えてしまうことになります。自分の使用している端末から大事なデータが流失してしまうリスクもない訳ではありません。
実際に、P2Pのシステムを利用して企業の大事なデータが流出してしまう事件も起きています。もしもデータが流出してしまった場合、P2Pのシステムには管理者がいないので、データの行き先を管理すること自体が難しく、なすすべを失ってしまう可能性があります。
メリットとデメリットを理解することで、P2Pを正しく活用することができます。
ブロックチェーンの採用

仮想通貨では、P2Pのシステムにブロックチェーンが採用されたことで、サーバーのデータが消失した際に取り返しがつかなくなるようなことは回避出来るようになりました。
データを記録している場所も定められるようになるため、不正行為をいちいちチェックする必要もなくなるでしょう。また、改ざんをすれば、その歴史がブロックチェーン上に残るだけでなく、データの整合性を維持することもできなくなってしまうので、スピーディーに不正を判断することができます。
ブロックチェーンはP2Pネットワーク全体でデータチェックができるシステムを作ることができ、不正のない正確なデータであることを保証することができます。
仮想通貨は、P2Pとブロックチェーン、この2つの技術に支えられています。
まとめ
P2Pを利用したアプリケーションは数多く存在していますが、仮想通貨のブロックチェーンもP2Pのシステムを採用したメカニズムです。
P2Pのシステムでは、それぞれのパソコンが小分けして負担を抱えているような状態が作り出されます。そのような状態が作り出されることで、サーバーの負担が原因になって起こるサーバーのパンクや、ダウンロードに時間がかかるという事態を回避する事が可能となりました。
しかし、P2Pだけでは不正を解決するのは難しいという問題もあります。仮想通貨では、その問題をカバーするためにブロックチェーンが採用されています。
仮想通貨を支えている技術には様々なものがありますが、P2Pも無くてはならない技術だと言えるでしょう。
メロスケ
メリット・デメリットはあるけれど、ブロックチェーンと共に仮想通貨を支えている大切な技術の一つだと覚えておこう🔥
メロスケ
もし分からない言葉があれば、他のページも覗いてみて欲しいな。
皆さんの知識が深まるお手伝いができると、僕も嬉しいです🤗✨
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