ペプシコーラ等を販売する飲料大手メーカー「PepsiCo(ペプシコ)」は、今年9月から「Pepcoin」と呼ばれる独自の報酬プログラムを展開しています。これは、ペプシコ製品を購入すればキャッシュバックを受けれるものとなっていますが、独自トークンの発行を期待していた仮想通貨ユーザーからは複雑な声が上がっています。
ペプシの独自報酬プログラム「Pepcoin」
ペプシコは9月に「Pepcoin」と呼ばれる報酬プログラムを始めました。
ペプシコ製品のドリンクとスナック菓子をセットで購入し、48時間以内にコードをスマートフォンで読み取れば最大10%のキャッシュバックを受け取ることができます。
このサービスに参加する際にはPepcoinのWebサイトでアカウントを作成し、PayPalまたは同社のモバイル決済サービス「Venmo」のアカウントと紐づける必要があります。また、報酬額が2ドル(約217円)分貯まればどちらかのアカウントへ引き出すことが可能です。
現在は米居住者のみのサービス展開となっています。
仮想通貨ではないため批判意見も
Pepcoinは今年4月に商標登録していることが明らかとなり、当初仮想通貨愛好家からは、ペプシコの業界参入が期待されていました。
いざ9月にリリースされるとPepcoinは仮想通貨ではなく報酬プログラムキャンペーンだったことから、落胆の声が広がっています。さらに、その名称からペプシコがブロックチェーン技術に精通している様に見せているとする声も上がっており、トレンドに便乗したとの厳しい意見も見受けられています。
また、アカウントを作成し120日間以上サービスを使用しなかった場合には毎月25セントまたはどちらかのアカウント残高の少ない方を維持費として支払う必要があるため、中央集権型であるとも批判されています。
何年も前から一部アナリストからはグローバルトークンが発生し、全ての大企業は独自のデジタル通貨を発行するとの予測がなされています。仮想通貨の利点は送金のコスト削減と時間の大幅短縮です。
Pepcoinの様な報酬プログラムの中には、独自トークンとブロックチェーンを使用しているプロジェクトもすでに出てきており、企業が消費者へ、サービス購入の対価として独自トークンを配布する事例が今後増加するかもしれません。
そう考えた場合、Pepcoinも報酬プログラムと言ったキャンペーンではなく今後独自トークンとして機能する可能性も考えられます。
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