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プロジェクトインタビュー|株式会社CryptoPie ブロックチェーンビジネスコンサルティング事業部 部長 中里望氏|ブロックチェーンを取り巻く状況とコンサルティングサービスについて【前編】

2017年末の急激な価格高騰のよって大きく知名度を上げた仮想通貨ですが、その仮想通貨を支えているのがブロックチェーンと呼ばれる技術です。

仮想通貨の価格が高騰した点だけに興味を持っている人もいれば、その裏にある画期的な技術を使い、新しいビジネスを設計する人もいます。

Merokoでは、ブロックチェーンを用いて世の中を変えていく魅力的な企業やプロジェクトにインタビューをする新企画をスタートしました。

この「プロジェクトインタビュー」では、Merokoが注目する企業やプロジェクトについてご紹介すると共に、インタビュイー様との会話から、この業界にはどのような人が活躍しているのか、また実際にどのようなことが起こっているのかなど、ブロックチェーンに関する「リアルな知識」をお届けしています。

第2回目のプロジェクトインタビューでは、株式会社CryptoPie ブロックチェーンビジネスコンサルティング事業部 部長 中里望氏からお話を伺いました。

株式会社CryptoPieは、ブロックチェーンのコンサルティング業務だけでなく、セミナーに登壇しブロックチェーンに関する正しい知識を広げていくといった活動もされています。その際に登壇してお話をされているのが、今回お話を伺った中里さんです。

前編では、中里さんの経歴やブロックチェーンビジネスの組み立て方、高額と言われる開発費について語っていただきました。

CryptoPie社について

CryptoPie社は、2016年からブロックチェーン業界に携わり、多くのパートナーとビジネスを発展させるなかで、適正な価格設定と適正なサービスの供給が可能なコンサルタントが国内外含め僅かであることに気がついたそうです。

現在、これまで培った経験と技術を活用し、ブロックチェーン技術の裾野を広げることをミッションに掲げて活動しています。

CryptoPie社は顧客のアイディアをビジネスプランに成長させるところから開始し、プロダクトの開発支援、コストパフォーマンスの良いマーケティングまで一貫したサポートで最適なコンサルティングを行っています。

<<公式HP参考>>

 

株式会社CryptoPie ブロックチェーンビジネスコンサルティング 公式ホームページはこちら

メロスケ

上記ウェブサイトからコンサルティングの依頼やご相談が可能となっているよ!

株式会社CryptoPie 中里氏に聞く
ブロックチェーンを取り巻く状況とコンサルティングサービスについて【前編】

今回お話を伺ったのは、株式会社CryptoPieでブロックチェーンビジネスコンサルティング事業部 部長を務める中里望氏です。

 

「ブロックチェーン=仮想通貨」というイメージが先行しているけど、それはやれることの一部でしかない。「ブロックチェーンは物事を管理する仕組み」と解釈した方が本質を捉えやすいのではないでしょうか?

 

これまで各国の中央銀行が管理していたお金ですら、ブロックチェーンを用いることによって、世界共通の通貨としてより安全な管理、運営ができる。それを証明したのがビットコイン(仮想通貨)です。しかし、注目されているブロックチェーンの現状としては、まだプロジェクト自体に採用されて大きな成果をあげていると言うのはなかなか耳にしない。技術的にも、それを取り巻くインフラ的にも、実用化に向けてはいまだ様々な課題があります。

 

とはいえ、それらは時間の経過とともに改善され、より素晴らしい技術になっていくことでしょう。そんな中、今求められていることは「ブロックチェーンを用いて何ができるのか?」に対するアンサーだと感じています。ブロックチェーンを用いることで、これまでに実現が不可能とされたビジネスの構造やサービスの提供が可能になります。

 

それをサポートするのが今回インタビューしてきた「株式会社CryptoPie」
KPI戦略を主体としたブロックチェーンビジネスのコンサルティングを行っています。

 

ブロックチェーンビジネスコンサルティングサービスを提供するのみならず、自社のメディアでは、40業種にも渡り130以上のユースケースを紹介しています。株式会社CryptoPieは「あなたの業種ですとブロックチェーン使った先にはこういった未来がありますよ、こういったマイルストーンがありますよ」と、水先案内人として事業の可能性を広げてくれます。

 

このようなサービスが動機付けを行うことで、ブロックチェーンを用いたビジネスが加速して増えていくことでしょう。

編集長GORI

中里氏の経歴と、この業界に足を踏み入れたきっかけ

Meroko:本日はお忙しいところお時間をいただきまして誠に有難うございます。

私は今まで中里さんのセミナーに何度か参加させていただいておりますのでどの様なことをされているのか存じ上げていますが、初めて中里さんを知るという読者の為にも、この度のインタビューでは、会社のサービスやブロックチェーンに関する疑問など様々なことをお聞きしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします!

中里望氏(以下、中里氏):はい。よろしくお願いします。

Meroko:まずはじめに、中里さんの経歴についてお聞かせください。

中里氏:私は元々美術畑出身で、美術教育だったりですとか、美術ジャンルのマネタイズについて考える仕事をしていました。ブロックチェーン業界に参入したのは2016年からですね。最初はブロックチェーンのマーケティングですとかそういったことをやっていて、ほとんどは海外のものなのですがいくつかのプロジェクトに関わらせていただく中で、ブロックチェーンの評価プラットフォームである「ICObench」で日本人初のエキスパート認定をいただきました

Meroko:2017年から2018年初頭はICOがものすごく盛んでしたよね。ただ、詐欺なども多く、ICObenchは多くの投資家たちが参考にするプラットフォームだったと思います。

エキスパートとしてはどのようなことをされていたんですか?

中里氏:ICOを行なっている様々なプロジェクトの調査をして、それを愛好家や研究家など業界の人たちにフィードバックしていくということですね。大体今までに180弱のプロジェクトの調査を担当していて、ホワイトペーパー(事業計画書)や運営者の経歴、バックグラウンド、プロジェクトそのものの仕組みや財務計画などを総合的に判断して「このプロジェクトはこのようなプロジェクトです」といったことをフィードバックしていました。

そういった活動の中で、勿論良いプロジェクトもあるんですけれど、いわゆる危ないプロジェクトや危ない業者、そういったものも目にしました。そういったものを見ていく中で、ブロックチェーン自体はすごく面白いプロダクトというか仕組みなのに、このままではちょっと、、、そういう人が暗躍しすぎると、業界自体が収縮してしまうなと感じまして。

そこで、今まで得た知見やノウハウっていうものをブロックチェーンをビジネスに取り入れたい人たちに正しくフィードバックをさせていただくことから、現在のコンサルティング業務が始まりました。

Meroko:芸術関連のお仕事でもコンサルなどは担当されていたんですか?

中里氏:いえ、コンサル業務は2016年にこの会社に入ってからですね。正直それまではブロックチェーンについての知識も浅く、ビットコインなら分かるけど、、、といった状態でした。

Meroko:それぐらいブロックチェーンから距離があった中里さんがこの業界に参入したのは、何がきっかけだったのでしょう。

中里氏:僕の場合は、まず美術系のプロジェクトが立ち上がっていて、それがたまたま芸術をどう管理していくかとか、販路を作っていくかっていう部分でブロックチェーンを使っていたんです。それがこの業界にジョインした最初のきっかけですね。

ブロックチェーンってよりも美術目的で入って、それからブロックチェーンそのものの面白さに惹かれて今に至る、って感じです。そういった流れもあってか、僕はブロックチェーンをあまり金融と絡めて考えていないかもしれません。

Meroko:でも、セミナーなどでお話をお聞きしていると、金融の面にもお詳しいイメージがあります。

中里氏:エキスパート業務をやっていた中で、ものすごい沢山のものを見たり、色々な場所にお呼びいただいて沢山の人に会ったりしているので、そういった中で学んだ部分が多いですね。

 

CryptoPie社が取り組んでいること

Meroko:CryptoPie社にはいくつもの事業部があるとお聞きしていますが、ブロックチェーン事業部の皆さんが取り組まれていることは具体的にどういったことですか?

中里氏:やっていることは主に2つあって、1つ目はKPI戦略を主体としたブロックチェーンビジネスのコンサルティング。もう1つが、仕事という括りとは少し異なるかもしれませんが、業界の裾野を広げる活動です。

世界単位で考えるとブロックチェーンがビジネス化され始めているとはいえ、日本はなかなかそのステージに至れていない現状があります。これはなぜかと考えると、そもそも日本でのブロックチェーンの活用例が少ないので、イメージしづらい部分があると思います。ユースケースが見えてこないんですね。ユースケースが見えてこないので、ブロックチェーンを導入したその先に何があるのかも見えてこない。

また、いまだに「ブロックチェーン=ビットコイン」みたいな感じで結びついている部分もあって。最近はそうではないと言われる様になりましたが、じゃあ結局なんなんだろう、という方も多い。でも、そこが分からないとビジネスで取り入れるのは難しいですよね。特別視し過ぎてしまう可能性もある。弊社としては、ブロックチェーンは、色々なツールがあるうちの、その内の1つという認識なんです。

Meroko:Merokoの編集長もよく「ブロックチェーンはツールの一つ、魔法ではない」と言っています。それを理解するのがスタートラインですよね。

中里氏:そうですよね。あまり神格化されてしまうと手が伸びていかないかなとも思います。これは開発費も含めた部分でも言えますね。

そういったところを解決していくために、先ほどお伝えした裾野を広げる活動、ブロックチェーンってこういう風に使われているんだよといった認知を高めることを目的に、セミナーの開催やメディアの運営をしています。

メディアでは、現在40種類ぐらいの業種に分けて、130以上のユースケースをリリースしていて。ブロックチェーンが気になっているという方に向けて「あなたの業種ですとブロックチェーン使った先にはこういった未来がありますよ、こういったマイルストーンがありますよ」といったものをご紹介しています。

(Blockchain Business Mediaはこちら

セミナーでは、実際にビジネスにするならどういった手順を踏んでいくことになるのかといったことを、より分かりやすく赤裸々にお話しさせていただいています。

Meroko:中里さんのセミナーはタイトルからしてかなり攻めていますよね。最近のセミナーのタイトルは、確かブロックチェーンは軽々しく使っちゃダメ!といったような、、、

中里氏:「ブロックチェーンを使ってはいけない」ですね、笑

Meroko:攻めているなと思っておりました、笑

 

なぜ「ブロックチェーンを使ってはいけない」なのか

Meroko:しかしなぜこのような言葉を選ばれているのでしょう。

中里氏:導入を検討されている時に「早くブロックチェーンを使った方がいいよ」とか「今使わないと先行者利益を得られないよ」などの言葉を使って焚きつける方も結構いらっしゃるんですけど、おそらく、今何億もかけてビジネスに導入したとしても市場があまりついてこないんです。

そして、市場がついてこないわりには、導入費用とか人的コスト、先ほど話に上がった開発費など、色々なコストが高くつきます

しかも、ブロックチェーンの場合、コストが高い割には修正が聞かないという特徴があるので。。。

Meroko:修正が聞かないとは、具体的にどういう意味ですか?

中里氏:修正が効かないというのは、ブロックチェーンの仕組みに関する話です。

ブロックチェーンを使ってプロダクトを作ろうとした時に何が起きるかを説明しますね。ブロックチェーンにもそれぞれ特徴があるので、今回はもっとも広く使われているERCを例に挙げて説明してみます。

まず、どのようにブロックチェーンを使っていくのか、ビジネス設計をするところからスタートします。そしてその後で、要件定義。開発側に、例えばどのようにスマートコントラクトを使いますよとか、どういったシステムを使ってブロックチェーンを接続しますよというようなことを定義します。その先に開発側の作業として、スマートコイントラクトの設計、それを使ったアプリの開発があります。関連システム、例えば決済系とかデバイスの開発も必要ですね。そうしてやっとテスト、その先にリリースがあるわけです。

Meroko:長い工程になりますね。

中里氏:でもこれって、スマートコントラクトのところを除外すれば、普通のビジネスのアプリケーション設計とほぼ同じ流れなんです。

ただ、この後に大きな違いが出てきます。どういったところかと言うと、バグが発生した場合ですね。これが、結構重大な問題になってきます。

一般的なアプリケーションって、基本的にはバグありきでだしているというか、完璧な状態で出さない場合も多いんです。まず出して、その後バグ報告などを通して修正を続けていく。

テスト→リリース→バグ、テスト→リリース→バグ、ってこれを繰り返しながら完成系に近付けていくようなイメージですね。

Meroko:確かに、多くのサービスがまずはベータ版からスタートするイメージがあります。

中里氏:ここに大きな違いがありまして、ブロックチェーンの場合はバグがあった場合にテストに戻るのではなくて、スマートコントラクトの設計からやり直さなくてはいけないんです。

しかも、そもそもブロックチェーンって前後の情報が全部繋がっていて成り立っているものなので、スマートコイントラクトの一部分だけを、他の部分を触らずに修正する必要が出てくる。もし、スマートコイントラクトの修正時にブロックチェーンの接続が切れてしまうと、今まで1つ1つ繋いでいたチェーンが断絶されることになるので、次から出てくるブロックはここまで出てきた全てのブロック1つ1つに対して繋ぎ直さなくてはならないといった事が起こります。

ビジネスサイドというより、システムサイドの問題ですね。そういったことをするとなると、時間的なロスもあれば、大きなコストもかかります。

さらに、その後で何が起こるかというと、ブロックの肥大化が起きます。ブロック1つに対して、今までは1つ前とか2つ前のものが繋がっているだけだったものを、1個に対して、それ前のもの全部を繋いでいく作業を常にしていくことになるわけです。最悪の場合、デプロイ(展開)できなくなる可能性もあります。

Meroko:お話をお聞きしていると、修正はほぼ不可能に感じます。。。

中里氏:まぁ、これもうまくやれば、システム的に不可能ではないんです。でも、そもそもブロックチェーンってものは後から変えられるようにはできていないのが前提なので、それをやってしまうと「ブロックチェーンを使う意味はなんなのか」って話にもなってしまいます。

さらに、修正をした後、先程もお伝えしましたがすぐテストに移れるわけではなくて、スマートコイントラクトの後の作業全てをまた開発しないといけない。莫大なコストがかかってくるわけです。

Meroko:気が遠くなるような話ですね。

中里氏:一番扱いやすいイーサベースでもこれぐらいの工数がかかってきます。まぁ、厳密にはやり直しは聞くんですけど、それをするためには莫大なコストがかかってくる。じゃぁ、それを分かっていて今完成版をリリースするのかとなると、立ちどまって考えることになるかな、と思います。

さらに、ご存知の通りブロックチェーンってどんどん成長している技術なので、今完璧なものを作っても、それを超えられてしまう可能性ってとても高いわけです。で、後から来たものたちに超えられてしまったとしても、先ほどお伝えした理由からアップデートがなかなか難しいので、指をくわえて見ているしかない。

この後戻りができない、やり直しが効かないっていうリスクは大きいですよね。

さらに、2021年から2022年ぐらいに商業化の波が来るかと思うんですけれど、今本気を出して費用を集中させてしまうと、その時に体力が残っていない可能性もある。どんどんそこが収縮してしまって、最悪コストだけが残ってしまったらとても残念だと思います。

 

ブロックチェーンのコンサルティング <POCとは?>

Meroko:先ほど私はスライドを使って説明していただきましたが、コンサル業務の際もきっと今みたいな形でお話をされているんですね。

中里氏:そうですね。弊社は今、ビジネス上のゴールを決め、逆算して項目や数値目標といったものを作り、それに対する施策をやっていくっていうKPI戦略部分のコンサルティングをしているんですけれど、今ってブロックチェーンビジネスそのものをするっていうよりは、2021年2022年といったところに本番環境をぶつけていく体制を整えていくためのフェーズだと思っているので、今はPOC(ポック)、概念実証と言われるものに力を入れています

POCってお分かりになりますか?

Meroko:いえ、強強不足ですみません、、、

中里氏:いえいえ!

ブロックチェーンってすごく新しい技術で、マイルストーンも少ない。なので、例えば「新規事業開発部」みたいなものがあったとして、その担当の方が、ブロックチェーンやってみたいとなった時に何が起こるかっていうと、ビジネス上、もしくはシステム上の不確実性が高すぎて、稟議が通らないと思うんです。まず間違いなく。

そういった時にブロックチェーンに限らず登場するのが「POC」っていう概念です。

ブロックチェーンを使うことが正しいのかどうか、ビジネス化した時にどのようなことが必要なのか、どういう不確実性が想定されるのか、だからどういう風にそれを潰していかないといけないのか。このようなことをですね、かなり小さなスモールビジネスとして実際に運用してみてそれが正しいのか正しくないのかを判断するための、ある種の実証実験みたいなものです。

実証実験とちょっと違うのは、それ単体で結果を求めるものではないところですね。結果が出るかどうかを判断するため、まずは概念が正しいかどうかっていうものを理解するため、そういった目的で実際にやってみるっていうのが、POCというフェーズになります。

Meroko:勉強になります、理解できました。

中里氏:ここに関して、弊社は既に8社のブロックチェーン開発会社と提携をしておりまして、いろんな業種のPOCに対応できるリソースが整っています

大きな企業って、業種にもよりますが、POCの段階で億単位を使うことも珍しくないんですね。でもまだそれを使うフェーズではないなと思うので、そういう大きな予算ではなく、もっともっと抑えた、ビジネス的に小さい範囲でできる事から始めます。例えば取引だとしても、1億ぐらいの取引がある中のまずは100の取引だけブロックチェーン化してみる。それでどういったことが起きるのかとか、本番環境ではどういう仕組みを追加しなきゃいけないとか、これはいらないとか、そもそもブロックチェーンでなくても良かったという場合だってありうるわけなので、そういったことを判断をするためのフェーズからお手伝いしています。

そしてその後でもし本開発をするとなった時に莫大なコストが二重でかかってしまうと勿体無いので、最初からそのPOCで使ったソースないしリソースを有用できるような形でKPIを組みます。POCだけで終わってもいいですし、その後に進んでも問題がないような体制、こういったものを整えて提供しています。

Meroko:ブロックチェーンの開発費は高額だと聞きますが、読者の中には「億」という言葉がさらりと出て来たことびっくりする方もいると思います。先ほど既に8社の開発会社と提携しているといったお話があったかと思うんですが、そこと組んで開発ができるような状況が既に整っているといるんですね。

中里氏:そうですね。それから今「億」といった言葉について発言されましたが、そもそも僕らは「億」をかける必要はないですよね、という考えです。

どれぐらいの金銭を使うのかは、どれくらいの範囲でPOCを行うのかによります。これはシステム上の範囲にしてもそうですし、ビジネス的な範囲でもそうですね。それから、社内体制を整えるお手伝いとか、そういうものに関わって変わってきます。

Meroko:やはり、実現したいことによって価格も大きく異なるということですね。

中里氏:はい。大きな会社様と話していると、POCで億単位を使われることもザラです。これはブロックチェーン関係なくとも同じですね。

お客様だけでなく関わられる方などの範囲が広いビジネスの場合には見切り発車でスタートすることはできませんし、関係各所との連携もあるので不確実性をできるだけ排除する必要があります。なので、POCにお金を払って、ちゃんとそれが実行できるのか、ビジネスとして使えるのか、そういったことを検証していくことは上場企業ですと当たり前というか、だいぶ一般的になってきています。

Meroko:でも、ブロックチェーンに携わる会社って大手企業だけではないですよね。

中里氏:はい。なので二極化していて、POCに大きくお金を使えるってところっていうのは、ある程度精度を高めたシステムを構築して、コンサルもして社内教育をしてっていうところまでやらせていただいています。もちろんそれでも億なんていかないですけれども。

で、ベンチャーで「まずやってみたい」って場合は、ちょっとやってみるというレベルのシステムの構築だとか、リソースの構築、期間の構築といったところを中心としたコンサルティングをやらせていただいて、それ以降は、お話しいただけるクライアントさんのニーズ、コストの予算感に合わせてご提案をしています。

 

気になる「開発費」の話

Meroko:ブロックチェーンの開発は高いといったイメージがありますし、さらに開示されている事例もまだまだ少ないので適正な価格が分かりづらいですよね。そんなことも、ブロックチェーンビジネスを始める時の足かせになっているのかなと思っています。

中里さんは今までに様々なプロジェクトを見ていらっしゃるので開発費などに関する知識もお持ちですよね。もちろん依頼内容にもよるとは思いますが、適正な価格って正直いくらほどのものなんでしょう。

中里氏:どこまでやるのかもですし、一社でやるのか業界を巻き込むのかでも違うので、難しいですね。。。

例えばトレーサビリティ系だったら、正直そうだな、開発だけだったら3000万円以下でもできてしまいます。また、すでにあるものを応用して開発できる案件であれば、100万円くらいで完結してしまうものもたくさんあります。

Meroko:100万円ですか!それは開発だけですよね?運用コストや必要な機関への登録、体制を整えるなどそういったものには別でコストが発生するのかなと。

中里氏:そうですね。ただ、多分他のIT系もそうだと思いますが、前例が既にできているとそこから一部抜き取って有用できたりするので、だんだん開発にかかるコストは下がって来るといった特徴がありますね。

ご存知の通り、トレーサビリティや偽造防止のサービス開発は、より困難なものとなっています。それは、ブロックチェーンだけではなくて、そこでの体制の取り方を含んだものを含んだシステムを構築する必要が出てくるからです。

Meroko:「体制の取り方」とはどのような部分を指すのでしょう。

中里望氏(以下、中里氏):トレーサビリティを例に挙げると、ブロックチェーンで物品の流通経路を追うというシステムを作るだけではありません。農場や工場、運送業者に販売店など、いろいろな中間業者にも導入をする必要がありますよね。

Merokoなるほど!そういった部分も必ず必要になりますね。

中里氏:さらに、関係する人たち皆へシステム的な部分の教育も必要になります。そもそもこれは全部が成立しないと成り立たない仕組みなので、「体制の取り方」はこういった部分をさしています。

さらに、其々の業者が利用するデバイスのように、必要になる機器を用意していく必要もある。その分、やはりある程度のお金がかかって来ることになりますね。

Meroko:やっぱり、高いコストがかかるんですね。。。

中里氏:でも、単体で億かかってくるって話は正直あんまり聞いたことがないですね。

Meroko億といった驚くような値段が出ることはあまりないということですし、やっぱり気になっていればまずは相談してみるところからスタートってことですね。

中里氏:そうですね。

Meroko:確かに、お話をお聞きしていてその方が実体を掴みやすそうだなと感じました。

中里氏:弊社はコンサルティングですが、もしチャンネルをいくつかもっているのであれば、別に弊社だけではなく、いろいろな開発会社に同じ要件を投げて、相対見積もりを取りことで見えてくることもあるかもしれません。その部分でご不安を抱えている方にはそういったこともオススメさせていただいています。

>>続編の株式会社CryptoPie 中里氏に聞く ブロックチェーンを取り巻く状況とコンサルティングサービスについて【後編】はこちら>>

プロジェクトインタビュー|株式会社CryptoPie ブロックチェーンビジネスコンサルティング事業部 部長 中里望氏|ブロックチェーンを取り巻く状況とコンサルティングサービスについて【後編】

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