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死亡したカナダの仮想通貨取引所QuadrigaCX創設者、顧客資金を取引に使用との調査報告

大手会計事務所Ernst&Young(EY)が裁判所に提出した調査報告によれば、急死により破産したカナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXの創業者が、顧客の資金を他取引所の証拠金取引に使用していた事が判明しました。

QuadrigaCXの創業者、ユーザー資金を取引に

今年4月に起きたカナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXの創業者Gerald Cotten氏の急死によりユーザーが合計約221億円の資産にアクセスできなくなった事件ですが、新たな事実が明らかとなりました。

大手会計事務所Ernst&Young(EY)が19日にカナダのノバスコシア州最高裁判所に提出した報告書では、Cotten氏はユーザーの資金を他の取引所の証拠金取引に使用していた可能性が高い事が示されています。

また同報告書ではQuadrigaCXの財務報告と運用管理の観点には重大な欠点があるとし、取引所が責任を持って運営されていなかったと指摘しています。

Cotten氏は取引所の運用資金と顧客資金を混合して一括管理しており、取引所のウォレットに全てが保管されていなかったとし、次の様に報告しています。

「多くの仮想通貨がQuadrigaCX外部のプラットフォーム、競合他社である取引所のCotten氏のものと思われる個人ウォレットに転送されていました。そのためユーザーの資金は別の取引所で取引されており、証拠金取引の資金として使われていた可能性があります」

偽アカウント複数作成疑惑も

またCotten氏はQuadrigaCX内に複数の偽アカウントを作成し多数の偽の預金を行っていた事も判明しており、見せかけの取引で利益を得るなど出来高を水増ししてユーザーの資金を引き出していたと見られています。

もしCotten氏が証拠金取引を成功していれば、問題にはなっていたものの顧客へ資金を返済できたものと予想されますが、Ernst&Youngの調査によればほとんどの資金は証拠金取引で失われたと指摘しています。

最新の調査では、7万6千人のユーザーに法定通貨と仮想通貨の合計1億6千万ドル(約174億円)を支払う義務があるとしています。

この様なニュースは最近、中国でも発生したばかりです。ブロックチェーン企業である比特易のCEOは顧客から預かった2000BTCを証拠金取引に無断使用して失ったことを理由に自殺していました。

現在、G20の開催で仮想通貨業界の規制がより厳しくなることが予想され、市場の成長を妨げることが懸念される一方で、この様な問題を解決・防止するとした面もあります。今回の事件もどのように対処していくのかが注目と言えます。

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