ツイッター上で海外の仮想通貨コミュニティにより仮想通貨リップル(XRP)とオンライン決済サービス大手PayPal(ペイパル)のどちらが国際送金システムとして優れているかといった議論が起きています。発端は有名トレーダーがリップルの送金にかかる時間が遅いと批判したことによるものでした。
リップルの送金はペイパルよりも遅いのか?
11月13日、XRPおよびリップル社のサポーター「XRP_Cro」氏がツイッター上で「まだ人々はビットコイン(BTC)が王様だと思っているのか?」と投稿、これに対しポッドキャストで分析なども行っているトレーダー「Tone Vays」氏は次の様に反論しました。
「リップルの送金がペイパルより速かった場合、私を起こしてください。しかもXRPには為替と価格変動リスクがあります」
このようにVays氏が法定通貨による国際送金サービスであるペイパルの方がより優れていると間接的にリップルを批判したことで、コミュニティとの間で議論が巻き起こっています。
あるユーザーはペイパルを利用したところ資金を受け取るまで3日かかったと主張し、さらに従来のオンライン決済システムは高額な手数料を請求されると付け加えました。XRPはこのような手数料を大幅に削減します。
また送金時間に間しても、XRPはアドレス間の移動を数秒で完了するものの、交換所の承認時間は数分を要します。ペイパルも数秒以内に決済トランザクションの処理が可能ですが、銀行によっては振替などに数日かかる所もあります。速度に関して、リップルは決して遅くないと言えるでしょう。
XRPは1秒間にペイパルの7倍以上の処理が可能
昨年「howmuch.net」はVisa・ペイパルと主要仮想通貨の1秒あたりのトランザクション速度を分析しデータを公表しています。
その結果は下記の通りです。また、ビットコインに至っては最下位の8位となる7件と、他の主要アルトコインより低くなっています。
1位:Visa 24,000件
2位:XRP 1,500件
3位:ペイパル 193件
同社はペイパルを抑えXRPが2位にランクインしたことは驚きであり、今後さらに大規模な決済ソリューションになる可能性があると指摘しました。
一方、Vays氏はビットコインはXRPと異なり「資金没収や口座閲覧ができない・供給が有限・分散化・マイニング可能」と言った利点があると主張しています。
XRPを巡ったこのような議論は度々起こっており、市場が回復するまで当分続くことが予想されます。