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国際送金に特化した仮想通貨リップルとステラ、競合相手は存在するのか?

現在の国際送金システムを改善するために取り組んでいる仮想通貨プロジェクトと言えば、リップル(XRP)ステラ(XLM)が挙げられます。両者ともに異なる利点やアイディアがありますが、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨での国際送金の際に浮き彫りとなった課題を解決するとして期待されています。

XRPとXLMの違い

リップルとステラはどちらも低コストで素早い送金を実現するべく誕生しました。リップルの開発者ジェド・マケーレブ氏が、Ripple社を去った後、ステラを開発しています。

どちらもマケーレブ氏が発見したビットコインの弱点を補うために誕生していますが、リップルは金融機関や企業などの法人の国際送金を、ステラは銀行口座を持っていない個人をターゲットとし、普及を目指しています。

コンセンサスアルゴリズムはそれぞれ異なっており、取引の承認の際にはステラは承認者を投票で選ぶ「SCP(Stellar Consensus Protocol)」を採用し、リップルは承認者(バリデータ)のうち80%が有効と判断した場合のみ取引を処理できる「POC(Proof of Consensus)」を採用しています。

ステラは大手ソフトウェア開発企業IBMと提携しています。リップルはこれまでに300を超える銀行や金融企業と提携していますが、規制の不透明さから当局の監視を恐れ、価格上昇の要因とされる実利用に関しては躊躇している状況が続いています。

ライバルの存在や課題

仮想通貨投資家にとってリップルやステラが国際送金などのサービスに統合され利用されることは喜ばしい事と言えます。

ブロックチェーン技術自体に送金の問題を解決する力があることは間違いありませんが、実際にトークンが使用されるかについてはいまだ不確かなままです。また急激な下落やボラティリティによる危険性も指摘されています。

一方、従来の送金ソリューションが改善されれば仮想通貨の出る幕は少なくなります。続々と国際送金企業の新たなプロダクトも生まれてきており、使用が複雑で面倒な仮想通貨を人々が選ばない可能性もあります。

リップルのライバルと称される国際送金ネットワークSWIFTも2019年に数十秒で国際送金を完了させる「gpi」を発表しています。

またフェイスブックの仮想通貨リブラ(Libra)や中国のデジタル元も出現してきており、今後は各国で法定通貨のステーブルコインが開発される可能性も高いとされています。

デジタル化も進み、2020年も続々と送金業界に新たなソリューションが誕生するなか、リップルやステラはどのようにシェアを獲得していくのか注目が集まります。