今日の情報が、明日の君をつくる。

仮想通貨を厳格に取り締まろうとするロシア、企業は石油・ガス・金属のトークン化について楽観的?

ロシアでは仮想通貨への規制や法律の制定が長引いていますが、厳しく取り締まる方向性で動いています。しかし、とあるロシアの企業は石油やガスなどの天然資源のトークン化について楽観的な姿勢を取っています。

天然資源のトークン化

5月末、ロシア議会にて新たな仮想通貨への法律が提案されました。そのなかで国内において現金での購入や、銀行口座へ資金を送金した場合、違法行為とみなし罰金が科されることが明らかになりました。

ロシアのブロックチェーン協会はこの改正案に対し、国内の企業が大量に追い出される可能性があると指摘しています。その一方で、ロシアは天然資源が豊富にある国の1つとして知られています。

経済の不安定さもあって企業からは、天然資源のトークン化について注目しています。政府の法律下で設立されたロシア最大の金属採掘会社ノリリスク・ニッケルは、すでに仮想通貨へ反対的な立場をとる中央銀行から、金属の採掘に連動したコインを使用する取引プラットフォームの運営が許可されていました。

またヨーロッパとアジアの進出を狙うロシアの某大手石油輸出企業の幹部は6月5日、匿名で海外仮想通貨メディアCryptonewsのインタビューに応じ、政府の厳しい方向性にも関わらず天然資源のトークン化については楽観的な考えであることを述べています。

「新しい法案の草案が出たからといって、大手石油会社やガス会社がトークンを立ち上げるチャンスが終わったと考えるのは間違っているだろう。ステーブルコインも否定する人を納得させることは可能ですし、仮想通貨は全く別のボールゲームです。」

Huobiもダイヤモンドと金のプラットフォーム立ち上げ

一方、RBCの報道によればエネルギー・金属部門の大手鉱業会社Rosgeologyのセルゲイ・ゴルコフ事務局長は仮想通貨取引所Huobiと提携し、ダイヤモンドとゴールドの採掘をベースにしたステーブルコイン・プラットフォームを設立する予定だと明かしています。

ゴルコフ事務局長は現在、パラジウムやプラチナを含む3,000件の採掘ライセンスが活発に行われているとし、これらは市場の流動性が高い資産だと強調しています。また他企業もスイス・エストニア・ジブラルタルといった仮想通貨に理解のある国の子会社を介してトークンを発行する準備ができているとも伝えています。

ロシアの専門家によれば、このようなトークン化への動きは原油価格の下落に苦しんでいる経済のけん引役になるとみられています。5月にはロシアの石油企業が1バレルあたり1ドルという低い金額で売買していると報告されていました。