サンマリノは周りをイタリアに囲まれた、非常に小さな国です。イタリア中北部の山岳地帯にあります。世界でも最古の共和国でありながら、ブロックチェーンの活用計画や取り組みは最先端といえるでしょう。世界のブロックチェーン産業をリードするハブになるため、政府は専門家を揃えたワールドクラスのチームを構成しています。
ブロックチェーン企業誘致への取り組み
国営企業でもあるSan Marino Innovationは、サンマリノ国内でブロックチェーンを活用したビジネスや技術開発を行いたいという企業に、法的かつ規制的なフレームワークを構築しています。同社の社長であるSergio Mottola氏は、以下のようにコメントしています。
「サンマリノは世界的なブロックチェーンハブになる国として、非常に理想的です。ブロックチェーンという特別な技術を育成することで、革新的な取り組みを行う新興企業の誘致を促進することができます。また、これらの企業が活動・定着しやすいやすいような法規制を整えていきます。これによって、サンマリノはブロックチェーン業界のリーダーになり、デジタルエコノミーを成功へ導けると考えています」
技術の活用・応用方法を研究することで柔軟の規制の確立を目指す
San Marino Innovationの取り組みは、ブロックチェーン技術の活用・応用方法の研究にまで及びます。これは、誘致する企業に歓迎されるような柔軟な規制を確立するために、規制のフレームワークを作成する側が技術への理解を深めるとことを目的として行われています。
こうした取り組みの一環として、AmaZix社のアドバイザリー業務のヘッドであるJosé Maria Macedo氏をトークノミクス(トークンエコノミーの略称)の専門家として任命しています。AmaZix社は、ブロックチェーン関連の事業を行うベンチャー企業の資金調達をサポートする事業を行っています。現在までに120社の資金調達をサポートし、収集金額の合計は13億ドル(約1,404億円)にも登ります。
Mottola氏は、Macedo氏の任命に関して以下のようにコメントしています。
「私たちは自らのビジョンを実現するために、世界的な専門家を必要としていました。そして、トークノミクスの専門家としてJosé Maria Macedo氏に参加してもらい、ブロックチェーンの規制と方針について助言をもらうことにしました」
また、Macedo氏は自身の就任に関して以下のようにコメントをしています。
「San Marino Innovationの委員に選ばれたことは、非常に名誉のあることです。サンマリノ政府の支援を受けることで、世界中から最高のブロックチェーンビジネスを誘致したいと考えています。そして、サンマリノが世界をリードするブロックチェーン業界のハブになるよう、エコシステムの構築に尽力していきたいと考えています」
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