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サトシ・ナカモトが残したビットコインホワイトペーパーとは?

今日までサトシ・ナカモトが誰なのか、その正体は明らかとなっていません。しかしビットコイン(BTC)の技術的マニフェストとも呼べる「ビットコインホワイトペーパー」は、全ての人が学び共有できるよう一般公開されています。

ホワイトペーパーとは?

「完全なピアツーピア(P2P)で信頼できる第三者機関を介さない、新しい電子キャッシュシステムに取り組んできました。」ーこれはビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトが、12年前にビットコインホワイトペーパーを発表した際にメールで世界に向けて挨拶した時の文章です。

ホワイトペーパーとは「白書」のことで、企業の計画やレポートなどが記されているのが一般的となっています。仮想通貨業界におけるホワイトペーパーも、発行するトークンが持つ役割や構想、どのような技術が用いられているのか説明が書かれています。

サトシ・ナカモトが公開したホワイトペーパー「Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System」は2008年10月31日に初めて発表された論文で、たった9ページの短い英語でビットコインの仕組みについて書かれています。

2011年4月23日、次のようなメールにサインをしたのを最後にサトシ・ナカモトは姿を消しました。

「他のことに移った ギャビンやみんなの手にかかっている」

※ギャビンとは、初期のビットコイン開発に携わったとされるソフトウェア開発者ギャビン・アンドレセンのこと。

二重支払い問題の解決へ

サトシ・ナカモトが残したビットコインホワイトペーパーは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のパブリック・ライセンスの下でリリースされて以降、ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術を原動力とした仮想通貨の基礎を築きました。

ビットコインホワイトペーパーは暗号化された安全で、信頼性のないピアツーピアの電子決済システムの原理を概説した最初の論文となっています。透明性と検閲に耐えるよう設計され、個人の手に財政管理を取り戻すことができるものとなっていました。

当時、世界は金融市場と銀行による過剰な投機により金融危機に陥り、数百万ドル相当の預金者の資金が危機にさらされました。またサトシ・ナカモトが開発した電子決済システムの画期的な点の一つは、長年のキャッシュレス化に悩まされていた「二重支払い問題」を解決したことです。

ブロックチェーン技術により取引にタイムスタンプをつけ、分散したバリデーター(検証者)のネットワークで満場一致で検証することにより、人々が同じ資金を2度支払うことができなくなりました。