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仏金融会社ソシエテ・ジェネラル子会社、約125億円分の債券トークンを発行

フランスの金融大手企業ソシエテ・ジェネラルグループの子会社である「ソシエテ・ジェネラルSFH」は、イーサリアムETH)のブロックチェーンを使用し、セキュリティートークンして担保付債権を発行しました。トークンを発行した理由として、債券取引のプロセスの透明性と効率化を図るためだと述べています。

ソシエテ・ジェネラルSFHが債券をトークン化

今回の債券のトークン化の取り組みは、ソシエテ・ジェネラルグループのブロックチェーン企業「ソシエテ・ジェネラル FORGE」によって開発されたもので、グループ内プログラムである「インターナル・スタートアップ・コール」の実験的プロジェクトとなっています。

債券のトークンは、同グループの子会社「ソシエテ・ジェネラルSFH」の元で、イーサリアムのブロックチェーン上でセキュリティトークンとして発行され、その額は1億1,200ドル(約125億円)分になると公式に発表されています。

なお、同トークンは社外には出回らず同グループ内で完全に保有され、財務、法務、コンプライアンス部門によって規制や法律に準拠した運用がされるようです。規制や法律を準拠するにあたり、アドバイザーとして大手法律事務所の「Gide Loyrette Nouel」と「PwCフランス」が任命されています。

債券の透明性と効率化へ

ソシエテ・ジェネラルグループの公式発表によれば、債券をトークン化する狙いは、債券発行と流通市場の債券取引のための新しい標準を提案することだとし、コストと仲介人を減らす効果が期待できると明かしています。

他にも、金融商品の拡張性、市場投入までの時間短縮、コードの自動化と言った点を利点に挙げ、透明性の向上とより迅速な決済が可能になると述べました。

既にこのトークンは、格付け機関である「Moody`s」と「Fitch」によりAAAランクの格付けがなされており、「インターナル・スタートアップ・コール」に参加している同グループの子会社となるスタートアップ企業60社と連携しプロジェクトを促進させていくことが予定されています。

ソシエテ・ジェネラルはこれまでにもブロックチェーン技術の分野に携わっており、昨年にはブロックチェーンベースの金融貿易プラットフォーム企業「Komgo SA」の設立に参加していました。

「Komgo SA」は貿易や金融取引においてデジタル化を推し量るものとなっており、フランス国内の全ての法人顧客が利用可能となっています。

現在、債券や証券、株式、不動産などあらゆる金融商品が徐々にトークン化されつつあります。このような取組みが進めば、これまで仮想通貨には懐疑的で既存の金融取引のみを行なっていた投資家市場が、仮想通貨市場に参入することの後押しが可能となるかもしれません。