バブル期の熱狂からもわかるように、暗号通貨の市場はまだ安定的だとは言えません。確かなことは、成功したトレーダーの多くは、購入と売却の適切なタイミングがくるまで忍耐強く待ち続けたということです。
忍耐強い投資家と言われていた孫正義氏ですが、2017年12月から1月にかけての暗号通貨バブル期にビットコイン(BTC)に投資をして、1億3000万ドル(約145億)の損失を出したようです。
孫氏はリスキーな投資を好む傾向がある?
孫氏がリスクのある投資をしたのは、今回のビットコインが初めてではありません。同氏は一般的にはリスクがあると思われるような投資でも、決断が早いことでも有名です。
もっとも注目されたケースの1つとして、アリババグループ・ホールディングへの投資があります。同社の創業者でもあるJack Ma氏と5分間の話をした時点で、孫氏はAlibabaに多額の投資をすることを決めたのです。
友人のススメでビットコインを購入
孫氏は友人でもあるPeter Briger氏にの説得によって、ビットコインを購入する気になったようです。Briger氏は経験豊富な投資家としても知られており、2013年の時点でビットコインを購入しています。
孫氏はBriger氏が会長を務める、Fortress Investment Groupを2017年2月に購入しました。この時、同社は1億5,000万ドル相当のビットコイン投資を抱えていたとされています。
190億ドルの価値
1億3,000万ドルの損失といえば、普通の人では耐えられない数字でしょう。しかし、孫氏の資産額は推定で190億ドル(約2兆3,000万円)とされています。190億ドルから考えたら、1億3,000万ドルはちょっと転んだ程度の傷かもしれませんね。
ビットコインを含めた暗号通貨の市場は、徐々に回復傾向にあります。孫氏のような億万長者の投資家が、ふたたびその資産を投入するのかは興味深いポイントです。
ちなみに、孫氏は今年4月に行われたYahoo! Japanのインタビューで、「99%、AIに集中している」と発言しており、暗号通貨やブロックチェーンに関したことには触れていません。また、ソフトバンクグループ側も今回の件に関しては、コメントを差し控えているとのことです。
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