南アフリカの最大都市であるヨハネスブルグ市が、「Shadow Kill Hackers」というハッカー集団から攻撃を受けています。犯人グループは、ビットコイン(BTC)による身代金の支払いを要求しているようです。
南アフリカ最大の都市がハッキング、BTCで身代金要求を受ける
ヨハネスブルグ市は南アフリカでも最大規模の都市であり、金鉱採掘の新開地として発展を遂げてきました。
ハッキングを仕掛けたShadow Kill Hackersは、10月25日に行政システムを乗っ取り、市の担当者はシステムのシャットダウンをせざるを得ない状況となりました。
南アフリカのメディアの報告によれば、犯人グループは同市に対して身代金として4BTC(約400万円)を要求しているとのことです。
南アフリカ、過去にもハッキングを受ける
南アフリカでは、過去にも行政システムがハッキング被害を受けています。
この時には市内の電力網が乗っ取られ、多くの住戸で停電が発生してしまいました。
今回はハッカーが市の行政システムにアクセスしているだけでなく、住民の個人情報も保有していると主張しているため、状況はさらに悪くなっています。
ハッカーのコメントは、以下のようになります。
「全てのデータ、サーバーが私たちによってハッキングされています。私たちは、あなたの街のシステムの全てを管理しています。ボタン1つで、これらのシステムを停止することが可能です。それだけでなく、財務情報、人口情報などの機密データも私たちは所有しています」
市の担当者は情報流出と身代金要求を否定
一方、市の広報担当者であるNthatisi Modingoane氏は、ハッカーが身代金を要求したことを否定しました。
また、個人情報に関しても、不正アクセスを察知した段階でシステムをシャットダウンしたため流出していないと述べており、市民に対して安心するよう呼びかけています。
過去にはフロリダのリビエラビーチなどが、ハッキングを受けた後に犯人に対してビットコインを支払っています。
ヨハネスブルグ市が同様の手順を辿るかはわかりませんが、個人情報などの機密データを犯人が本当に所有していた場合、それらを公開することで発生する混乱はとてつもなく大きいものとなることが予想されます。