米決済アプリ「キャッシュ」を手掛けるスクエアの仮想通貨部門「スクエア・クリプト」はツイッター上で、これまでグーグルマップやグーグルグラスでディレクターを務めていたスティーブ・リー氏を採用した事を発表しました。スティーブ氏はこれまでにもビットコイン(BTC)のスケーラビリティ問題に取り組んでおり、スクエア・クリプト内でどのような活動をするのか注目されています。
スクエアが仮想通貨部門の強化へ
ビットコイン肯定派として知られるツイッター社のCEOであるジャック・ドーシー氏が率いるスクエアの仮想通貨部門「スクエア・クリプト」は、新たに元グーグル出身のスティーブ・リー氏を雇用した事を明らかにしました。
スクエア・クリプトのツイッターは奇妙な紹介方法をとっています。まず、ゲイリー氏の「私はブロックチェーンが大好きである」のコメントと共に「夏のインターン採用として初となるゲイリー・フッチーズ氏なる人物を雇用した」とつぶやいています。
その後すぐに訂正しスティーブ・リー氏を迎え入れた事を発表していますが、この一連の流れはスクエアやリー氏のビットコインには好意的ではあるもののブロックチェーンには懐疑的である事を逆手に取ったジョークであると思われます。ではリー氏とは一体どんな人物なのでしょうか?
グーグルやヤフー勤務のエンジェル投資家であるスティーブ・リー氏
リー氏のLinkedInに記載されたプロフィールによると、ヤフーのプロダクトマネージャーや10年間グーグルマップ、グーグルグラスのディレクターなどを務めていた優秀な人物である事が分かります。
またエンジェル投資家の一面もあり、Lyft、Pinterest、Groupon、Anchor Labsといった名だたる企業にも早期投資を行っていました。
リー氏は仮想通貨業界でもその発展に尽力しており、ビットコインの非中央集権型プロジェクトのボランティア団体のコントリビューターも務め、スケーラビリティの向上やベイエリアの企業にビットコインの採用を促しています。
これまでにもドーシー氏は、仮想通貨エコシステムをより良くするとし、ビットコインでの給与支払いも可能な仮想通貨エンジニアを最大5人募集すると発表しており、また大手企業にも関わらず自身の直下で働く事になるとして周囲を驚かせていました。
今年に入りスクエアの決済アプリ「キャッシュ」ではビットコインの売買サービスも導入しており、今回のスティーブ・リー氏の採用により今後どのように仮想通貨を普及させていくのか目が離せません。
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