ここ最近、暗号資産(仮想通貨)業界で話題となっているのがステーブルコインTerraUSD(UST)とTerra(LUNA)。いずれもTerraform Labsによって発行されており、日常のデジタル決済手段として、普及への期待が高まっています。
様々な法定通貨をバスケットしたUST
アルトコインの分析を行っているCoin Bureauによれば、暗号資産の決済手段としての普及は激しいボラティリティが障壁となっており、難しいと指摘しています。
多くのプロジェクトがこの問題を解決するべく取り組んでいますが、最も注目されているプロジェクトとの1つとして分散型決済プラットフォーム「TerraProtocol」を立ち上げた韓国のブロックチェーン企業「Terraform Labs」を挙げています。
Terraform Labsが発行するステーブルコイン「TerraUSD(UST)」は様々な法定通貨をバスケットすることで支払いを容易にし、既存のプロトコルとも提携し「借り入れ・レンディング・ステーキング」などを活用することで、2021年の流通供給量が数倍になっています。
二次トークンLUNAも好調
またTerraform Labsは二次トークンTerra(LUNA)も発行しています。LUNAは安定引当金として採用されており、USTの取引量が増加すれば、LUNA保有者に決済手数料が支払われる仕組みとなっています。
CoinGeckoによればLUNAは過去30日間で319%上昇し、執筆時点で7.50ドル(約810円)で取引されています。
「私がこれまで見てきた中で最もエキサイティングなプロジェクトの1つだと思っています。創設者は合法的です。Terraform Labsは常に革新を続けており、2019年にTerraメインネットが稼働して以来、多くの進歩を遂げてきました」
実際、Terraの資金調達時にはBinance・Huobi・OKExなど名だたる暗号資産企業が参加していました。また韓国のTmonやWoowa Brothers、東南アジアのCarousell・Qoo10など有名eコマースサイトが決済手段として採用する予定となっています。
2020年11月には3億3000万ドル(約357億円)相当の支払いを処理し、330万ドル(約3億6000万円)の収益を得ており、ステーキング報酬に支払われました。すでに200万人以上のユーザーが取引を行い、今後は台湾や日本市場への進出も検討していることからますます注目されることが期待されています。