大手スマートコントラクトおよびブロックチェーン監査会社である「Cretik」は5月14日、ブロックチェーンの次世代決済システムとなるステーブルコインを開発した「Terra」のセキュリティ監査を完了したと報告しました。
Terraのセキュリティ監査が無事終了へ
ブロックチェーン監査会社「Cretik」のセキュリティ専門家、セキュリティエンジニア、エコノミストら研究チームは、ステーブルコインを開発した「Terra」のプロトコルとパブリックチェーンの監査を終了した事を報告しています。
Cretikは仮想通貨業界のセキュリティ監査法人として名高く、大手取引所であるBinance(バイナンス)やOKEx(オーケーイーエックス)、Huobi(フオビ)なども顧客として名を連ねています。
一方、Terraは次世代決済システムとなるステーブルコインを開発しており4月には「Tendermint Consensus Engine」と「Cosmos SDK」を使用したDPoS(委任証明)システムを採用したメインネットを公開していました。
今回、Cretikの研究チームはTerraのプロトコルとパブリックチェーンに対しCosmosの全てのプラグインが実装されているか、潜在的な市場操作の可能性、そのアーキテクチャについての厳格な調査を行ないました。
研究チームによると、CosmosのプラグインやTerraのコードを書くために使用された言語「GO」の実装は、あらゆる攻撃やそのシナリオから保護されており、Terraのネットワークも問題なく実行できるよう設計されていると評価しています。
今後数週間で決済用dAppをリリース予定
Terraの共同設立者Do-Kwon氏は今回の結果を受け、以下の様に述べています。
「セキュリティと信頼性を高い水準に設定している事で知られるCretikから正式な承認を受けました。経験豊富なエコノミストとセキュリティエンジニアの徹底した監査結果により、当社のプロトコルの信用が高まり、今後数週間のうちにeコマースパートナーと決済用dAppsの迅速に展開できることを楽しみにしています」
Terraは既に韓国のTMON、Baemin、ベトナムのTiki、シンガポールのCarouselといった大手15社のeコマース企業と提携しています。これらを使用しているユーザーは合計4,500万人も存在し、年間250億ドル(約2.7兆円)の送金処理がある状態です。
またTerraは、韓国カカオの子会社kakao VenturesとKakao Investmentsからも出資を受けている事で知られています。このように大手と提携を続けるTerraが今年どこまで躍進するかという点は勿論のこと、ステーブルコインの普及と言った点でも大きな期待が寄せられています。
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