ハードウェアウォレットメーカー「Trezor(トレザー)」の開発会社であるSatoshiLabsは、メーカー及びデザイン会社のGRAYと提携し、高級ハードウェアウォレット、Corazonをリリースすることを発表しました。Corazonの価格は最も安いCorazon Titaniumで695ドル。中位モデルであるCorazon Stealthが994ドル、最上位モデルであるCorazon Goldでは、なんと1,494ドルで発売されます。
Corazonの限定モデルを発表
シンガポールで設立され、同国に拠点を置く高級ブランドのGRAYはこれまでにApple製品向けのZyra及びAlter Egoの開発を行ってきました。興味深いことに、Corazon Goldの販売価格は、iPhone XS512GBの値段1,449ドルを超えます。これまでハードウェアウォレット市場では、最も値段の高い製品でも、Ledgerで319ドル、KeepKeyでは129ドル、Trezorでも690ドルにとどまっていました。
Corazonに利用される技術は、Trezor Model Tで利用されているTrezor Core Firmwareがもとになっています。
Corazonの全モデルに共通する特徴が、Grade5のチタン合金で作られていることです。GRAYによればGrade5のチタン合金は、航空宇宙産業やF1などで使われており、ステンレス鋼に比べて2.5倍の強度、半分の重量になっています。さらに、改ざん防止のデザインとなっており、外部からの脅威を防ぎます。
3つのモデルの主な違いは、各モデルのコーティングにあります。Corazon Titaniumでは、基本的なチタン合金のシェルになっていますが、Stealthでは、黒のPVDコーティングが施されています。さらにGoldは、金のPVDコーティングが施され、より高級感のある作りになっています。
Corazon Stealthは、500台限定で販売し、Corazon Goldはさらに希少性が高く、100台限定での販売となっています。
既に事前注文を開始
どのモデルの場合でも、既に事前注文を開始しており、Bitpay経由でのBitcoin及びBitcoin Cash払いに加え、従来のようにクレジットカードでの注文も可能になっています。
Corazonは、ビットコイン(BTC)の10周年を記念して作られました。
また、SatoshiLabsのCEOであるMarek Palatinus氏は、12月にCryptonews.comに対して、同社がTrezorでのライトニングネットワークと、Liquidへの対応を行っていくと述べています。
彼はそれに加え下記のようにも述べています。
「Trezor Model TでSDカードを使用して、ユーザーの暗号化されたパスワードとファイルの保護を可能にすることを目指しています。さらに資金の安全性を求める人向けには、リカバリーシードの分割などのセキュリティの革新が起こるでしょう」
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