みなさんは「トロン(TRX)」という仮想通貨をご存知ですか?
トロンは大手海外仮想通貨取引所Binance(バイナンス)にてICOが行われ、即完売したことで有名な仮想通貨です。 アルトコインの一種であり、ビットコイン(BTC)の欠点を改善しようと試みて開発された仮想通貨となっています。
トロンの目的は、世界規模の非中央集権なエンタメプラットフォームを開発することです。
今回の記事では、トロンの特徴や仕組み、購入方法や将来性など、多岐にわたって解説していきます。
メロスケ
購入できる取引所や、これから値段が上がっていくのかが気になるところだよね!
通貨の名前が有名なだけで価格が上がっていたのは、もう過去の話。
この記事でしっかりとトロンの特徴を捉え、今後どのような市場の変化があった時に価格が上がるか、予想立てして保有をしよう!
トロンの誕生

トロンは、2017年に元リップル(XRP)中国地区代表であるジャスティン・サン氏によって開発された仮想通貨となっています。
トロンはトロン財団によって開発が行われており、サン氏は財団のCEOも勤めています。 さらにサン氏は音楽ストリーミングサービス「Peiwo」を運営している企業のCEOでもあり、Peiwoではトロンによる決済が導入されています。
トロンのICO(企業の資金集め)は、世界的に有名な海外仮想通貨取引所であえるBinanceにて行われました。世界最大規模のマイニング企業であるBitmain社CEOジハン・ウー氏が参加していたこともあり、トロンはわずか30秒で完売。大きな話題となりました。
そんなトロンですが、音楽や絵などクリエイターのために発行された通貨となっており、新人クリエーターなどを支援する社会を構築するために開発されています。
次の項目では、トロンの特徴や仕組みについて解説します。
トロンってどんな通貨なの?

特徴と仕組み
トロンはイーサリアム(ETH)をベースとして作られたイーサトークンとなっており、ERC20の規格を採用しています。
ERCはイーサトークンの規格名で、同じ機能をベースとすることで管理しやすくするなどといったメリットがあります。
そんなイーサトークンであるトロンは、発行上限枚数が1,000億TRXとなっています。
コンセンサスアルゴリズムはビットコインと同じく「Proof of Work(プルーフオブワーク / Pow)」を採用しており、新規ブロックの生成速度は15秒間隔となっています。
時価総額は全仮想通貨の中でも高い人気を誇っており、今後、生放送を行ったり絵や音楽をアップできる配信サイトなど、エンタメ系のサービスで利用されることが期待されています。
概要
通貨名 | TRON(トロン) |
最大発行枚数 | 100,000,000,000TRX |
公開日 | 2017年8月28日 |
公式サイト | こちら |
ホワイトペーパー | こちら |
トロンの将来性は?日本の取引所で上場する?
トロンの将来性
トロンは世界規模のエンタメプラットフォームの開発を目標としています。今後、多くのサービスと提携することで、プラットフォームとしての地位を確立していくことが期待されています。
例えば、トロン財団は、DLiveというストリーミングアプリを買収しており、DLiveを仮想通貨関連のインフルエンサーの人気アプリにしていく計画を持っています。現在主要なプラットフォームとしてYouTubeやFacebookがありますが、サン氏は「DLiveをナンバーワンの分散型ライブストリーミングプラットフォームにしたい」と意気込みを述べています。
日本の取引所で上場は?いつ頃になる?
トロンのニュースを目にし「自身も保有したい!」と考えている方もいるかもしれません。そうすると気になるのは、どこで購入することができるのかといった点ですね。
時価総額でも上位に入る通貨のため、多くの日本人に上場が期待されているところですが、残念ながらトロンは現在日本の取引所で購入することは出来ません。
日本の取引所は現在、仮想通貨交換業者の登録審査に力を入れていることもあり、新規上場通貨が認められるのはまだ先になるとみられています。
投資家保護の観点から、上場するにはトークンを用いたビジネスにきちんとした実態がある必要があります。また、モネロ(TRX)・ダッシュ(DASH)・ジーキャッシュ(ZCASH)などの匿名通貨は、規制に乗り出している日本での上場は難しい事が予想されています。
トロンには匿名性はありませんし、保有している日本人も多い事が予想されるため、今後上場する可能性は高いと言えそうです。
トロンCEO、ジャスティン・サン氏について
仮想通貨業界には、大手取引所バイナンスでCEOを務めるCZ氏やカルダノ(ADA)の開発者であるチャールズ・ホスキンソン氏、イーサリアム(ETH)の開発者のヴィタリック・ブテリン氏など、沢山のフォロワーを持ち市場に大きな影響を与える存在がいます。ジャスティン・サン氏もその一人でしょう。
トロンの開発はトロン財団によって行われており、サン氏はトロン財団のCEOを勤めています。
サン氏は、中国の最高学府にあたる北京大学で学士号を取得し、その後、中国を代表する大手IT起業の創始者であるジャック・マー氏が設立した起業家を育成するためのプログラムに参加しています。ジャックマー氏の大学では直接指導を受けるなどの経験をし、卒業時にはブロックチェーンに関する卒業論文を出したそうです。
トロン財団のCEOとしても活動だけでなく、2019年には伝説の投資家であるウォーレン・バフェット氏とランチができる権利を5億円で落札したりなど、サン氏の行動には賛否両論はあるものの、多くの投資家達からの注目を集めています。
取り扱い取引所
取扱国内取引所:なし
大手国外取引所:Binance、BitForex、Cat.Exなど
トロンがどの取引所に上場しているかは、仮想通貨の時価総額ランキングサイトであるCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)やCoinGecko(コインゲッコー)の利用がオススメです。
日本人が利用可能な取引所か、十分な取引量があるか、希望する通貨ペアはあるか、英語が苦手な方は日本語での表記があるか。そういったポイントに注意して、取引所を選択しましょう。お選びになった取引所でアカウントを開設した後で、トロンの購入が可能となります。
また、面倒に感じられるかもしれませんが、二段階認証の設定やKYC情報の提出は、IDやパスワードを忘れてしまった時やハッキングの際、あなたの身を助けることになります。
使い方を理解していないと、逆に大切な情報がわからなくなってしまうこともあるので、まずはその機能がどういったものなのかなどを理解して、きちんと設定するようにしましょう。
情報取得先
プロジェクトの進捗は通貨の価値に大きな影響を与えるため、公式サイトや公式のSNSなどで最新の情報を取得しながら保有することがオススメです。
随時更新!トロンの最新ニュース3選
仮想通貨業界には常に新しい動きがあり、毎日様々なニュースが届きます。
ここでは以前Merokoで掲載したトロンの最新ニュースをご紹介します。



まとめ
トロンは、音楽や絵などのクリエイターを支援するために利用されることを目的としています。
現状のYouTubeのような広告収入では、タイトルで再生数を稼ぐ釣り動画などをアップロードしてしまえば稼ぐことができてしまいます。釣り動画は検索妨害だけでなく、コンテンツやサービスの質を著しく下げてしまいます。
トロンはこのような現状の改善と、パフォーマンスに対してしっかり報酬が支払われるような仕組みを作るために開発されました。今後、トロン財団がより多くの企業と提携し、トロンを使用することができるサイトを増やしていくことが予定されています。
人気企業との提携はトロンの価格価値にとって好材料となり、価格が大きく上昇する可能性もありますので、トロン財団の動向に注目することがおすすめです。
コメントを残す