今日の情報が、明日の君をつくる。

トロンが「MPC Torch」プロジェクトを発表するも成功しないとされる3つの理由とは

トロン(TRX)のCEOであるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏が2月3日、自身のツイッターで「MPC Torch」と呼ばれるインターネット用プライバシープロトコル・プロジェクトを発表しました。しかし、海外投資家の間では様々な批判が続出し誇大広告であるとの見方もなされています。

MPC Torchとは?

ジャスティン・サン氏が発表した「MPC Torch」とは、トロンブロックチェーンのエコシステムに高い匿名性をもたらし、インターネットの再構築を目指すものとなっています。

プロトコルにはイーサリアム(ETH)にすでに導入されているプライバシー保護技術「zk-SNARKS」をベースに採用しており、ユーザーに安全性を提供するものとされています。

一部アナリストの間ではこのプロジェクトが成功した場合、大手クレジット会社VISAの決済システムの速度に容易に並ぶと推測されていますが、大方の予想ではいくつかの理由で懐疑的な見方がなされています。

市場シェアの低下

トロンといえば、dApps(分散型アプリケーション)市場においてシェアを拡大しています。サン氏は、現在トロンはイオス(EOS)のネットワークを上回り、2番目に大きいプラットフォームであると主張しています。

しかし、そのほとんどはギャンブルベースのdAppsであり、市場シェアの低下も指摘されています。さらに、トロンの取引量のほとんどがウォッシュ取引による水増しであるとの報告もなされています。

サン氏への相次ぐ批判

サン氏と言えば昨年、ウォーレン・バフェット氏とランチができる権利を430万ドル(約5億円)で落札し大きな話題となりました。仮想通貨を批判するバフェット氏を説得すると主張していたものの、直前になりサン氏の腎臓結石が理由でランチはキャンセルされています。

最近では猛威を振るうコロナウィルスや、飛行機事故により亡くなった伝説のバスケットボール選手コービー・ブライアント氏を利用しトロンの宣伝をしているとSNSで炎上しています。

パートナーシップでの失敗

トロンは仮想通貨取引所Poloniexとパートナーシップを結んでおり、トロンブロックチェーンを基盤とするDEX(分散型取引所)を立ち上げましたが流動性は目覚ましくありません。

2018年にはBitTorrentを買収し、「Project Atlas」と呼ばれる分散型インターネットコンテンツの計画を発表しましたが、目立った成果を上げていません。

なおサン氏は「MPC Torch」プロジェクトへ多くの人が参加するよう呼びかけており、貢献者には報酬として100ドルを配布すると発表したものの、現時点では多くの参加者を集められてはいないようです。