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トルコは仮想通貨普及率が世界でもトップ?2020年末には中央銀行がデジタル・リラの発行を計画

11月6日、トルコは中国に続き中央銀行発行のデジタル・リラの試験的な導入を2020年末までに行う計画を発表しました。

実は仮想通貨先進国だったトルコ

仮想通貨・ブロックチェーンの先進国と言えばアメリカや中国が挙げられます。しかしグローバル調査会社Statisticaの2019年の発表によれば、トルコは国民の5人に1人が仮想通貨を使用または所有しており、その割合は世界でもトップとなっています。

大国や南米などの国を押さえトルコがトップであることは驚くべきことと言えますが、先日にはトルコのエルドアン大統領が更なる経済強化の目的で、2020年末までに中央銀行によるデジタル・リラの試験的発行を発表しており、今後さらなる普及を見せることが予想されています。

2015年ING社の調査では、トルコ国民の45%が「ビットコイン(BTC)などのデジタル通貨が将来のオンライン決済手段になり得る」としており、ヨーロッパ諸国の中でも高い割合を占めていました。

また56%のトルコ国民がモバイル決済アプリを使用しており、土台が整っていたことがうかがえます。

ゲーム市場での採用や経済情勢が普及の要因

トルコの仮想通貨普及率の高さの要因の一つして国内のゲーム市場が挙げられています。市場規模は7億5000万ドル(約816億円)に達すると予測されていますが、その中で広く仮想通貨が採用され始めています。

またトルコの政治的状況はこの10年間厳しいものとなっています。シリアなどとの紛争や、大国であるアメリカやロシアとの関係が良好でないことから、法定通貨であるリラが不安定なものとなっていました。

決定的となったのが2016年にクーデター失敗により起きたリラの大暴落と、政府の金融監督機関BDDKが国際決済サービスPayPal(ペイパル)のライセンス申請を退けたことです。

ペイパルはサービス撤退を余儀なくされ、トルコの顧客は送受金が不可能となりました。当時、世界でも数万の企業、個人でも数十万人に影響があったと言われています。このような様々な要因がトルコでの仮想通貨普及を後押ししたと推測されています。

また今年9月にはトルコの産業技術省は首都アンカラにてブロックチェーンインフラを確立する計画を発表していました。

その中で初めてデジタル・リラ発行と仮想通貨に対する厳しい立場を緩和すると述べており、世界的な金融ハブとなるべくイスタンブールに金融センター設立を目指すことも明らかにしています。